stormy97’s diary

あわよくば人に勧めたい、作品の紹介と感想

ナルステ2021感想(箇条書きの覚え書き)

2021.12.4  ナルステ初日観てきました。

感想をざっと覚えてるうちに書き起こしておきます。思い出したらまた書きます。

 

 

・会場入ったら流れてるsign  どこまで今回やるのか予想つかない中、この辺のくだりをやるのかな?と想像する

 


・序盤、前作と同じメロディ使われると思ってなかったから大感動しちゃった 嬉しすぎる

そしてそうか、今回もミュージカルだったか✨

 


・嬉しすぎるしこのメロディにのせて違う歌詞が歌われるのやばすぎません?サスケ 「兄さんアンタを殺すため」 が、今はこの目的に……

サスケ以外の皆も含めて、話が連続してるのに時間は前に進んでいるのを感じる、粋な演出だ

 

 

 

・ちょっと飛ぶけど歌繋がりで、ナルトに向けて、「お前に託そう」と歌う人々が作品をまたいで違う層の人々になっていき、全体として増えていくのもすごくエモい。

それにナルトを信じて全てを託す人々が増えていく原作の構図を反映してて、すっげえと思った。舞台ならではの描き方ですよね。

(……これ、もしやオビトやエドテンイタチもやってくれたりするんだろうか………)

 


そして歌い終わり皆がはけていく中、最後まで残ってナルトを見守ってるのがミナトさんなんですよね……🥲

 

 

 

・暁と蛇と前作のアレンジの曲でしんどさと興奮でどうにかなりそうなところで出てくるイチャパラ、それを読まされそうになるカカシ先生、すごい気が抜けて笑ってしまったし気が抜けて涙出るわ。可愛い。

 


・キラービーも同じように見たらなんか癒されて泣けてきた。安定してて好きだわキラービー……ビジュアルもラップもハマっててもっと見ていたくなった。見ていて楽しい。にしてもすごいねあれ再現するのさ…エーもね。

 


・香燐ちゃん可愛い〜!!!

 


・サイと並んだペイン、体格差?がえぐくてすごい威圧感を感じ、サイがすごく華奢で無力に見えた。

この人こんな大きかったんだ!この人間離れした平坦さに加えて圧倒的な感じがあるのまさにペイン!と思った。

たぶんキャラの性質上いっそうそう見えてるのもあるんだろうな。やば……

 


・ペインたちの歌う曲、どこか宗教っぽさを感じさせる独特なメロディで、なるほど神だしなるほど彼らの支配の仕方、そういう方向性だよなと納得した。

 


そして歌い方、細い声で宥めるかのようにそっと優しく歌った後に迫力ある声でわっと歌うの、ちょっと得体の知れない不気味さあって、前作のイタチさんを思い出した。

 

 

 

・ペインといえば腕と肩の動き?上げ方?緩急の感じ?がめちゃくちゃペインだった。どこか不自然な、あの体らしいあれ。人間なのになんでこの動きできるの。

地爆天星かっこいい

 


・腕の動きの話、ダンスの振りなどでも思った。

子南の女性らしく上品でクールで同時に少女性も感じる感じも。

同じ振りでもこれだけキャラらしさが出るんだ……本当に舞台上にキャラがいるように思わせる。

 


・小南、大人の女性だけどどこか純粋な少女らしさのあるキャラだと思ってるんですが、舞台でも歩き方とか立ち方とか声にそれを感じた。そっくりだ。

 


・雨隠れのシーン回想までがっつりやってくれて嬉しかったね……原作そのままだったからこそ辛かった。長門のところに飛び込む弥彦、辛いよ。

弥彦と残された二人の関係もまた、過去のいなくなった仲間とその言葉が未来を規定する関係だよな……と気づいた

 


・前から思ってたけどペインの声と喋り方好き かっこいい

 


長門のあのセットどうやってるの?まんまですごい あの痩せ細って青白いのもどうやってるの

 


・ナルトが自来也さんの本の台詞を喋るところ、どこまでも泣ける

 


・ナルトを信じよう、みたいなことをペインと小南が歌うところの曲が儚く透き通っていて美しすぎたよーーーーー。

個人的に前半一ぐっときたかも。

 


・ミナトさんとナルトのところも良かった。イーブンが聞けて嬉しい。

ミナトさんが去り際背を向けてからナルトと向き合うの、兄弟の時を思い出した。

 


・ところで九尾の封印が解かれそうなシーンの九尾と檻の角度、あれ舞台上で映像で?できるのすごいな。3Dだった。泡の奥行きもすごかった。

 


・前半すでにクライマックスの連続で、結び方も完璧だったので、本気で、あれ、今回は休憩なしで短めのステージなのかと思った。前半だけで一作見たようだった。

 


前半でこれって後半みたらどうなっちまうんだと軽く恐怖を覚えた

 

 

 

 


我愛羅立派になって……

 


・サスケの天照スサノオだよ〜〜〜〜〜〜おんおんおん………

 


・復讐や戦争の連鎖の話については、本当に違った正義と正義のぶつかり合いなのだと再確認させられた。

ペインの理想も、ナルトと長門との討論も、オビトの理想も。

NARUTOという作品のこういうところが好きだ。

誰も軽い気持ちで言っていない。誰かを蔑ろにしたがっているわけでも、間違った主張をしているわけでもない。

全然方向が違っても、みな、この残酷な世界にどう向き合っていくか、どうしたら悲しみが減らせるのかをそれぞれが考えて出した結論なんだよな。

 


長門自来也の平和の目指し方を否定するけど、自来也を嫌っているわけではない。その目指し方が嫌だったわけでもない。

 


ペインが自分の痛みの物語を感情込めて語った後で、最終的に至った思想については客観的にそうするべきと語っているのめちゃくちゃしんどいし、

雷影が友達を擁護するナルトに復讐はお前のところで断ち切れと言うのもしんどい。

主人公がこれ言われる作品も珍しいが、確かに「主人公が言われている酷いこと」の方が正しいのだろう、と思われるのもえぐい。それが正しくなるほどの世界の残酷さもえぐい。

 


・ヒナタちゃん格好良すぎた。好きだ。ナルトくんが大好きだから、聞けて良かったーー

気弱なヒナタちゃんが攻撃繰り出す時に出す気合いの声、力強くて正直燃えた。そうだわ、忍だから実際戦う時は、そうだよね。

 


・声といえばサクラちゃんがサスケを殺しに行くときの絶叫、あまりにも感情が伝わってきて、これは愛する男を殺そうとする女の子の声だっていうのがあまりにもわかってしまってたまらなかった。

 


・ナルトに嘘をつくサクラちゃんのナルトを大切に思う気持ち、サクラちゃんの覚悟、それを引き受けようとするカカシさん、

 


そしてカカシさんがサクラに香燐の治療という別の「今すること」を与えて、サスケをどうすると何も言わない、サクラも何も聞かないのが、「サスケを殺す」というのを皆が覚悟してるのを物語ってくるこのシーンの重さ、全部好きだ。リアルだよね、重大なことだからこそちょっと何も考えず違うことしててっていうこの気遣いの仕方…。

そしてしつこいようだけど原作まんまだ。

 


・この辺りの…サクラに香燐を殺すよう言う時のサスケ、言葉を選ばないで言うと原作でもすげ〜最低最悪だなと思うんだけど、舞台でもちゃんとうっわあ最悪と思わせるサスケで最高だった 

 


・そうだよ、サスケの闇落ちは生半可じゃないからいいんだわ。

 


・五影を襲いに行ってる時のサスケも、殴られる時は力なく殴られっぱなしで、腹も蹴られても対して抵抗もせずにというか、これは本当に自棄の戦いなんだろうなというのが伝わってきて良かった。ただフラフラと憎しみと悲しみに駆り立てられて動いてるの、サスケ…サスケだよ再現度えぐ

 

 

 

・イタチを父を母をここに連れてこい聞けて良かった。それが聞きたかった。

 


その後のイタチを犠牲にして笑ってやがるのあたりの感情の乗り方…迫力が半端ではない。すごくありませんでしたか!?

ここで、サスケが居る、と思った。

台詞、演技としてはこれが1番圧倒された。何度でも見たい。

 


・カカシに語るオビト、一瞬声にオビトの素っぽい感情が乗りませんでしたか???

 


・サスケからナルトへの家族もいないお前に何がわかる、の曲に今回ははっきりしたアンサーがあるのやべえ 

サスケの問いが入った時に、そうだ 今回はわかる、わかるんだ…と気づかされてしまった

 


・ナルトがずっとわかるようになりたいと思っていたサスケだけど、自来也のことによって真にわかるようになる、の構成えぐいな〜と気づいた

 


・主人公が辛い境遇の親友と向き合いわかりあうためにこれが必要だったとかこんな酷い話ある?

 


・サスケが足で刀拭うのまた見れて嬉しー!!テンションあがっちゃった

 


・カブトー!!!一瞬兄さん達でてくるかと思って焦った

相変わらず続きを思わせる終わりだったので、いつかやってくれるんだろうな。楽しみだ

 

 

 

・最後のFLOWの曲のとこ、前作のわいわいも楽しかったし今回はまた違う、ナルトとサスケのソロパート多めなのが一つのミュージカルのようでテンション上がった。

どんな歌詞なのだろう。確認しなきゃ。

 


一人で立つサスケの肩をナルトが後ろから支え?抱こうとするの、すごい演出として好きだった 

作中基本的にサスケがイタチに触れられなかったのと同様に、ナルトもサスケをその手では支えられなかったから

これが演出として叶うエンディング、舞台という素晴らしコンテンツ………(そしてこれナルトとサスケの関係好きな方は事件だったんではと思った)

 


カーテンコールでも仲良さそうで微笑ましかったね。ナルトが言い忘れてることを笑顔で指さすジェスチャーで教えてるの可愛い。一緒にナルトの背中側で軽く手を置いて教えるミナトさんもいい。父親だあ…身長差もばっちり父子っぽいんですよね。

 


そう舞台だから叶うと言えば、カーテンコールのこのミナトさん。

本編で一緒にいる、家族として触れ合える時間って本当に短かったと思うんだけど、当たり前に一緒にいるのをカーテンコールで見せてくれた。

カカシさんと一緒に退場していくのも…。

前作の兄弟といい、時空を超えて概念交流見れて、ありがたいな舞台…。

 


・終わった後放心した 座ってたのにすごく運動した後かのように体が熱かったしマラソン後みたいな心地いい疲労感 心揺さぶられて体力使った 良い体験だ……

客、マスカラしない方が身のため

このブログについて

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概要

こんにちは。stormy97です。

このブログでは、鑑賞した作品をレビューしたり考察したりします。小説、漫画、映画の話題が主ですが、他にも雑多に喋ります。

 

また、その中で連想した作品の話を一緒に書いていきます。
面白かったから、まだその作品世界に浸っていたい、あるいは消化不良だ、と思った方の次に見る作品の参考になれば嬉しいなと!
そして、好きな作品を似た嗜好の方に知ってもらえたらというのが理由の半分です。笑

リンク等はご自由にして頂けましたら幸いです。

 

また、娯楽としての考察が好きなので、ご意見、批判、ご感想お気軽に送って頂けたら嬉しいです。


よろしくお願いします。

 

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蛇足と自己紹介

好きなものを語りたい!あわよくば人に知ってほしい、読んでほしい!を原動力にしているので、頻出する話題があります。

主に以下の作品については大ファンなので、何の話をしていても引き合いに出すと思います。ご容赦ください、お好きな方は語ってください。

 

私の名前におや?と思った方がいらしたら同志ですね 笑

NO.6/吉田秋生/伊坂幸太郎/清水玲子/伊藤計劃/ドストエフスキー/NARUTO

 

 

stormy97

ハードボイルドやSF、哲学「っぽい」話、倫理学「っぽい」話、正義の話や遺伝の話、愛の話に幸福の話、命の話などが好き。ブロマンスやメリーバッドエンドに目がない。

そういう問題が描かれる作品が、倫理の崖っぷちで葛藤し足掻く人の、命を燃やしたような生き様が好きなため、話題が物騒になりがちですが、フィクションとして楽しむ以上の他意はございません。

また考察については、自分なりに作品をより深く楽しむために行っており、作品や異なる解釈、実在の人物などへの中傷の意図はありません。また、考察は内容の信憑性を保証するものではない事をご了承ください。

 

 

ツイッター、プライベッター、pixiv等やっています。ご興味ある方はお声がけください。

 

 

ここまで読んでくださりありがとうございました!

 

 

 

 

チェンソーマン、感想

 


まとまっていない覚書的な感想です。ネタバレ注意。

 

 

趣味の合う友達に、私が好きそうなキャラがいるよとすすめられて読んだ。


表紙から擬人化?アメコミ風?のようなイメージがあり、そういう作風のものを自分ではあまり読まないので、内容を知らずに読み始めた。

読み始めて一気に読み終わった。

想像以上に面白かった!

 

それから絵がアナログの筆跡を残した感じでどこか泥臭く勢いがあって、それでいて色気もあって描き込みはあっさりしておりとても好きだ。

 

話は一巻の序盤から何やら治安が悪そうなところで、人間らしさは問題外、尊厳より生きるために暮らしている少年の物語らしいとわかる。

少年が夢を口にするが、飾らず欲に忠実。好きな世界観だ…!!

 

この少年デンジが主人公なんだけど、まぁ野生的といった方向で、素直で強か。見ていて気持ちがいい。


「夢勝負しようぜ夢勝負!!!」強くなるほどIQが低くなる漫画だったか、このセリフの書かれた一ページが以前Twitterでバズっており何も知らないで見て笑った記憶があるのだけど、これ、この漫画だったんだな!該当のシーンを読んで気がついた。

だいたいやる時はこんな感じのノリの男デンジ、良い。

 


私が好きそう!と言われたキャラは早川アキだったんですが、復讐者で過去の色々背負いがちな男らしい。確かにそういうキャラ好きだわ笑


加えてアニネズのイメージだったらしく、確かにとくすっとした。すらっと細くて首も細くて背が高いポニテツンツンで、真面目でピリピリしてるの滲み出てる感じ、アニネズ好きな人に刺さりそう〜〜


ただそういうツンツンっぽい蓋を開けてみれば、なんというか素朴で情があっていい人でしたね。身近にいて欲しい系のいい先輩でしたね彼は……。普通に幸せになって欲しかったね……。

 


キャラクターだとデンジを拾ったマキマさんという上司の女性がとても独特。

育ちの良い少女のような見た目をしており実際言動も品はあるけれど、なんだか強い。怖いというか強い。物腰も穏やかだけど、誰も逆らえない上司としての貫禄がものすごくある。

上品なお嬢さんっぽさに似合わず、映画でミステリアスで色っぽいお姉さんがするような思わせぶりに人をからかうようなこともするところもギャップの塊だ。

何を考えてるのかいまいちわからないので、鼻につくあざとさもないし、絶対確信犯だし、もっと言えば別の意図があってしてそうだし、からかうの好きなの?ほんとに????と思わせる。

 

 

 

話はバトルもの?ダークファンタジースプラッター?刑事物…?色々な要素がありどこか混沌としていて簡潔に説明するのが難しい。(そこが面白い)

 

 

 

話がだいぶ飛びますが、読了後の感想としては

チェンソーマン、デンジのぶっ飛び方や頭の悪さも伏線だったんだ……作者さんも常識超えた(?)アバンギャルドな感じなのかと思ったが、冷静に描いてる系か〜!!!と驚いた 王道成長物語だった……

 


ムチャクチャなデンジが物事を深く考えてないのは、本人の能力の問題ではなく防衛だったり意図的だったりしたし、その考えてなかったことを反省させられてしまう話だったんだ

 


伏線といえばマキマとの決着の付け方、もしやデンジが何でも食べるのも、マキマさんとセックスしたい(=一つになる)という夢も踏襲してる…?すげえ

 


それから支配の悪魔の願い、チェーンソー(=圧倒的な力)の悪魔の願い、なるほどという感じだ……

チェーンソーの悪魔が出てくるシーンは毎回泣けますね……

 


支配の悪魔、対等を得るために支配を行なってしまうあたり業が深い。近づくものを殺してしまう、友達が欲しい怪物に似たものを感じる。

…と言うと天使くんもそうだね。

 


チェンソーマンの能力怖いよね 何かデジャヴを感じたのだが、デジャヴ元はドラえもんの独裁スイッチや、世界から猫が消えたならだろうか。そういえばあれも悪魔だった。

 

早川アキ、使命を背負い使命に生きた準メインキャラかと思ったら不運かつ利用された当て馬寄りの男でただただ不憫

 

銃の悪魔に復讐するために公安に入ったアキが死後体を憎むべきそいつにのっとられて銃の魔人として周りを殺戮し、大事な同僚に殺されるのまじで設定趣味悪いな!!!!と思ってしまったがアキって名前すら自動小銃Aki-47から来てるんですって!?趣味わっる!!!!いや…興奮しちゃいますね地獄で

最後のシーンも清らかな思い出に殺戮マシーンを重ねてくるの最低すぎて最高だったよ何事???早川アキが何をしたってんだ


最悪の死に方をしただろう?チェンソーの少年にとってねの場面が暗く頭にこびりついて離れない


このあたりは、ノーテンキだったデンジがあの反応する事自体作品のテンションごとぐらついててしんどい。不安を煽られるタイプの良質なホラーを見た後の気持ちになる……嫌だけど、とてもよかった。9巻でこの作品に魅了された。

 


開けちゃダメだよ、の予知夢、やはり足場が消えるような怖さがある。背筋が冷える。

ドアの向こうに何があるのか知りたくもないのに開けてしまうの緊迫感があって良かった手に嫌な汗滲んだ。

アキが立っていた時のデンジの反応…劇的に喚くのでもなく呆然としてうすら笑いでいつもの口調で言うしかないの…リアルですよね…すげえ嫌だ。


話が逸れるけどこの時のアキのビジュアルグッときましたね。


そしてドアの予知夢はこのシーンのものと思いきやそこだけじゃ終わらなかったね……なんてことだ。

ミュージカル「フランケンシュタイン」2020 感想

ワン・ヨンボム脚本のミュージカルフランケンシュタイン

ダブルキャストで、中川晃教さんヴィクター、小西遼生さん怪物の回でした。

いやー良かった。

 

どう良かったかざっくり言うと

前半「こんなブロマンスだなんて聞いてないぞ!!」

後半 「すごく良質な悲劇を見た」

 

以下は感想兼覚書です。

 

ヴィクターフランケンシュタイン博士は悲劇の主人公だった…

 

・冷酷なサイエンティストとして、人から理解されなかったフランケンシュタイン博士。親友アンリを得てから人らしい言動を表に出すようになる。

↓↓↓

・人殺し、処刑しろ、と糾弾されるアンリ

・2人で夢を叶えたいヴィクターとアンリ

・実験を成功させるのに必要になった新鮮な死体

・冒頭で一人ぼっちのヴィクター

 

そろそろ気づき始めるわけですよ。

「冒頭の、あの死体は誰なんだ?」

 

 

フランケンシュタイン博士と、彼が生き返らせた怪物は、生前共同研究者であり親友であった

まじか。

 

・「人を生き返らせる」夢に執着し、手段を選ばなかった彼は、親友が濡れ衣を着て殺されるとなっても、1度見過ごそうとする(こういう情<目的というドライさ大好き。ありがとう!!!)

 

でも、土壇場でやっぱ親友殺すことはできないと思い返すんですよね。人の情を持つようになって…!

まあこの行為虚しく、虚言だと言われて処刑は行われてしまうのですが。

 

(人殺しだ、魔女だ、と1人が大勢に濡れ衣を着せられる場面が何度か出てくる。可哀想だと思いつつ、この民衆により一方的に糾弾されている構図止められない悲劇を感じてゾクゾクさせられた)

(裁判ものっぽさがまた良かった…あの、聞く耳持たない民衆が、駆け寄り話しかけるヴィクターに対して一時停止した画面のように静止画として描かれてる演出は宝塚カラマーゾフ思い出しましたね。)

 

処刑された親友の首……新鮮な脳が手に入ったので人を生き返らせようとするヴィクター。

 

自分の濡れ衣被って死んだ親友の死体を、実験に使う。

これって傍から見たら正気の沙汰じゃないわけですよ。うわあ〜合意の上の墓荒らし!!!!

人情を取り戻した結果、傍から見てさらに狂気的な行為に手を染める事になるの皮肉でいいね……。

 

もう1つブロマンス的推しポイントいいですか。あのね。

ヴィクターは死体を生き返らせることに固執してたのに、ついに肝心の死体が手に入ってからは「親友に会いたい」が行動原理に侵食してきているでしょう。

 

だから映画屍者の帝国が好きな人は舞台フランケンシュタインを見てくれ。

 

 

・実験を成功させるには新鮮な肉体が必要だ。

「私が頼んでみましょう」「天才の発想じゃん!」

というコミカルなシーン。

次の場面では、突然アンリが「人殺し」と糾弾されている。(何があったんだよ、あんなに皆嬉しそうだったのに。嫌な予感しかしない……)

 

ここのスピード感すごかったな……

これを皮切りに、どんどん状況が悪い方へ悪い方へ転がっていくの、これぞ悲劇という感じで良かった……

たとえ心を入れ替えても、結果は変わらないのだ。現実は非情。

 

・全体に時間軸の演出がとても良かった。

 

・ヴィクターが正直に白状してでも助かって欲しい、という考えになるころ、親友の方が決意を固めて頑として譲らなくなるの最高なんだよな…。その決断でお前が死ぬのによ……。

 

・なぜ濡れ衣を被ったのか、そしてそれを受け入れるのか、というアンリの考えがまた良い。

「研究を成功させるには自分より、優秀な(そう俺が認めている)ヴィクターが生き残る必要があるから」

「初めて会った時からその瞳(=理想を見る瞳とその理想かな)に恋していた」

理想への惚れ込みと共感と憧れと、あくまで合理とそれが成り立つ、安心して先を任せられる信頼!!!

 

これだからブロマンスは!!!!

文字通り身体を命を差し出せるほどの信頼は愛と言い換えても差し支えないだろう。

 

・予想外の死に別れ託し託され戦友ブロマンスと皮肉たっぷりの悲劇という、たまらない要素を浴びせられ、一幕後半だだ泣きでした。

やばいものを見せられてしまった。

 

 

1幕終わった時点で、フランケンシュタイン原案のオリジナルストーリーかな?と思ったんですよね。

けれど、2幕を見るに映画とほぼ同じ流れだった気がする。

実際どうなのだろう?ヴィクターと怪物の生前のエピソードだけ追加した感じなのか、結末だけ合わせて、全体に結構オリジナルストーリー入ってるのか。気になる。

映画見返して、原作も1度ちゃんと読んでみようと思いました。

 

・生き返った親友……怪物になってしまった、が、暴れて執事を襲う。親友なんだろ?って信じて自我を確かめようとするのが悲しいよフライデー。そしてその処分を自分でしなくてはいけなくなるのマッドサイエンティストの出てくる作品の様式美ですね。

 

・"生き返らせたのは親友だった"という事実が色々な箇所で効いてくるんですけど。

味方だった親友の顔で詰られ大切な人を殺されるのってどんな気分なのだ。

 

・姉と弟の演出いいね……私だけは抱きしめてあげるわみたいなニュアンスのこと言いながらすがる弟をすり抜けて去っていく姉。ウワー!!

上の子ってそういうものなんですか?この舞台のヴィクターは弟力強めで大層可愛かったです。

 

・怪物と女性が心を通わせるシーン、刹那的だけど純粋な愛情と優しさがあって素敵。

 

・雪山のシーンが美しい 最後の叫びが素晴らしかった……。

 

 

後半時間が経ってから書いているので、いずれDVDを手に入れたらまた追記したいと思います。

 

 

 

 

 

「ブラックメリーポピンズ」2016舞台 感想

舞台「ブラック メリー ポピンズ」

 

薄暗いミステリアスホラーと聞いたからか、なんとなく録画してあったブラックメリーポピンズ。

ミュージカルを見慣れていなかったので、以前1度、導入でわからなくなって止まっていた。

 

観るきっかけになったのは、NARUTOに出ていた良知真次さんの、ファンの方がつくった出演作品チャート。いいなー他の作品見てみたいな〜〜と眺めていたら知ってる名前があった。それがこれ。

あるじゃん!見なければ!!!

 

そうして観た感想なので良知さんの事多いです。ネタバレあり。

 

 

キャストさんが5人という少人数の舞台でした。

良知さんどこかな〜と見回すと子供っぽいビジュアルを発見。おお!

 

第一印象が、

弟だ……

めちゃくちゃ情緒不安定だ……

ってくらいこれまで見たイタチともドリアンともとてもギャップがありました。どちらも余裕があって大人っぽい役だったので。

 

この舞台での役ヨナスは、跳ねる。はしゃぐ。高い声で甘える。意外さと可愛さでニコニコしてしちゃいますねこれ。

 

ヨナスの性格上もあるんだけど、舞台自体、義兄弟4人の、幼い子供の頃の回想場面が多いんですよね。

子供時代も同じ人たちが演じています。

 

幼くてたどたどしい口調や子供特有の思い切りの良い喋り方、臆病さ、はしゃぎかた…高い声…すげーちっちゃい子供だ…4人とも演じ分けがすごかった。

特にアンナの"気の強い女の子"っぷりが、いるわこういう幼女〜〜〜と感じさせる。すごい。

 

兄弟の個性が描き分けられてましたね。

ハンスは長男らしく皆を庇いたがり責任感が強い。

ヘルマンはすぐ下の子っぽいポジションのアンナを守ろうとしてるように見える。そして判断を委ねたがるように人の顔色を伺う。真ん中っ子っぽい。

アンナは愛されてる下の子らしく唯一の女の子らしく自信満々気が強い。

ヨナスは無邪気で子供らしく、感受性が高そうで、すぐ傷つくし喜ぶ。そして何より臆病。

 

 

物語は、養子なのかな?義兄弟同士の子供たち4人が、昔起こった、父が死に火事が起こった事件と姿を消した養母(?)メリーの真相を追うというもの。

 

話がわからないという心配は必要ありませんでした。

導入では一気に説明がなされるけど、そこで全部わからなくても20分ほど見ていると子供たちの会話から知ることができます。

 

父を殺し家に火をつけた犯人らしいメリー。本人がそう言っているけどなにやら裏がありそう。(裏がありそうな犯人が私を憎んでいればいいと言うの聞くと一身上の都合で暴れだしたくなります)

事件の記憶がない子供たちはメリーを信じたい心や疑いで揺れ、また自分が犯人の可能性にも怯える。

 

 

詳しくは割愛しますが、この事件が明かされる時には、

 

幼少期のおやつをあげている??不思議なシーン、彼らに記憶がないこと、失踪したメリー、不安神経症になってしまったヨナス、事件の時血に濡れていたハンス、

 

伏線の全てが綺麗に繋がります。ミステリーとしてとても気持ちが良い!

 

 

前半ヨナスは自分の怯えを言葉にすることもできず、弱々しい子供のようだったので、可哀想………という気持ちで見ていたんですが、

終盤の彼を見てガッツポーズしましたね。

そうくるか。ありがとう!!!

こんな無邪気で可愛いのによう……。私の観た良知さん、今のところ全員人殺しです。そんなふうに見えないヨナスまで。まじか。

 

だけどまあ相応の正当化できないものを 背 負っ て い た か ら こ そ不安定な心で生きている人は、良いですね……。

 

終盤の修羅場シーンはそれぞれの激情が露わになって好きです。

そして、彼らはみんな相手を庇いあっていたし共犯者だった。胸が熱い。

 

 

作中の音楽は、例えるなら外国の童話のような、可愛らしく妖しげな雰囲気のものが多く素敵でした。

あれはなんてタイトルなんだろう、三拍子のオルゴールメロディみたいな曲が好き。

記憶を消すシーンはますます妖しく幻想的でしたね。火がつけられたシーンはそれが一層際立って良い………。

 

このあたりの、濁った空気の中で、あなた達をここから抜け出させてあげる、私を信じて、と言うメリーが格好よすぎて惚れました。

私は姿を消すからという自己犠牲の精神〜〜;;

いやー催眠師というのも相まってメリー…独特の魅力がたまらないですね……。

 

暗いと聞いていたブラメリですが、最後はハッピーエンドだった、という明るい気持ちで見終えることができました。

ヨナス…強い子になって……。

中盤の怯え、泣いて、情緒を狂わせ後ずさり、というのも、圧巻の表情でしたし、彼が「弱々しさ」を表に出すとこんな演技なんだ…😊と知れて嬉しかったのですが、

後半しっかりした喋り方になったのがまた好きです。

 

総じて良知さんのヨナスが気になりメリーに惚れた舞台でしたが、個人的にハンスも好きでした。

真面目そうで責任感強そうな、眉間のシワが似合う長男。迷いなく罪を犯した弟を庇おうとする所も良かった。そして肩幅目立つベスト姿格好いい。

なんか見たことあるな〜と思ってたらアンナがしょこたんでヘルマンがアンジョルラスだったことには驚いた。

 

感想は以上です。

いや〜舞台は綺麗な歌と演技と人々の激情が見られるのが良いですね。

 

そういえば、ブラックメリーポピンズの他にメリーポピンズという作品?もあるそうで。元ネタなのかな?気になる。

黒○○というと元ネタの個性を入れ替えたパロディみたいなものが浮かぶ。想像ですが、そういう遊び心ある作品も楽しいですよね。

今度調べてみようと思います。

 

ナルステ(暁の調べ2019)11/10,11/29公演,千秋楽 感想

ライブスペクタクルNARUTO ~暁の調べ~

素晴らしかったです。ありがとうございました!

 

 

2回目、3回目、4回目(ライビュ)の観劇感想&レポです。

 

今回は、何度か観る機会に恵まれたので、回ごとに変わった感想や、席ごとの印象の違いもちょこちょこと。

後半は大体(9割)うちは兄弟の演技を追っかけてるよ!

舞台とNARUTO原作両方のネタバレに加え、その時のうわーっ!というのを残すべく個人的解釈やファンアートも含まれるのでご注意ください。それからなっがいです。

 

 

11/10 東京ドームシティホール(2階席 2列目 上手)

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打ち上げと、同行の方と大当たりだった記念の缶バッジ

 

1回目は衝撃と興奮と追うので精一杯でとてもその余裕がなかったのですが、やっと話の全体像を追うことができました。

 

前回はカメラが入った日だったようで、そうでない回ではアドリブが多くなるかもしれないらしい。

今回思い当たるのとしては、ナルトがサクラちゃん可愛い!!!と岩に派手に頭を打ち付けていた所。笑

 

「探し出せ」でそれぞれ別の思惑をもった人々が舞台上で入り乱れるの格好いいな〜!

 

分身の術などで、同じ人が複数人、同時に舞台上に出てくるのはナルトならではで面白い(そして大変そうな)演出だなと思った。

影武者が出てくるとき、うまい具合に観客側を向かない演技になっていてすごい。影武者は誰がやってらっしゃるのかな、気になる。←アンサンブルの方だったようですね。こういう方ってアクションも他のキャラもメインキャラまでもこなすのか……アンサンブルの凄さも知った舞台でした。

 

フォロワーさんが仰っていた、力の優位関係によって舞台上での立つ高さが変わるというの、本当だ……!

兄弟戦は顕著だけど、大蛇丸とサスケのシーンもまたしかり。

 

サスケが、ナルトを殺そうした瞬間、やめておきなさいと大蛇丸に腕をとられるシーン、後を思うと複雑になる。この子本人の意思からの行動は、毎回、彼にとってはそれより大事でないはずの大人の現実的な都合によって妨げられてしまうんだな、と。

いやナルト殺さないですんだのは良かったんですけどね!

 

これまた別の方に教えて頂いたのだけど、イタチが踊ると、ワンテンポ遅れてサスケが同じような動きをする。そして途中で腕を振り払うような動作。しかし次の瞬間にはまた同じ動作……。操られて、どうにか抵抗しようとしているように見える。(できていない)

 

「目的は」の群唱、本編で後に明かされるようなそれぞれの目的がもう出てきていたんですね。鳥肌。

例えば暁の「世界を支配」。そしてカブトの「自分を知ること」でうるっと来た。そうか、確かにこの頃からただナルトたちを煽っているのではなく、ずっとそう思っていたはずだ。

 

ナルトがサスケを追い、サスケはイタチを追う。この三角関係が舞台上でよく見えた。

「俺の気まぐれで命を落とす(or助ける)」というのも、サスケ→ナルトだけでなくイタチがサスケにした事だし、

「強くなるのにお前の言いなりにはならない」というのも、サスケからイタチへの抵抗であり、ナルトからサスケへの抵抗なんだよな。

2組の関係でリンクしているように見えて面白い。

 

 

兄弟戦で、イタチが倒れる直前、サスケを抱きしめていたのは幻覚じゃなかった左腕が、サスケの背中に回っていた……。

 

目的のために傷つける事しか出来ず、冷たく接してきたけれど、死の間際に、本当はずっとそうしたかったろうそれをそっと叶えて、でもすぐに意識を落としたのだと思うとひたすら切ない。

一体どれほどの気持ちで。


でもこのシーン、イタチからしたら最後に本心が零れた感じだけど、サスケからしたら急になぜそんな事をされたのか意味不明だし、倒れ込む時に偶然そうなったとも取れる形なのが、原作での笑顔&デコトンと同じニュアンスになっていて、すごいなと思った。

 


この最後のシーンで、スサノオが火の欠片になって、あたりにゆっくり散って消えていき、最後には闇が残るのがとても儚く綺麗。

 

イタチの真実の影絵での説明では、一族を殺し…のところで炎が映される。

原作では直接的に火をつける描写はなかったと思うけど、イタチがした事は "村を燃やした" だと思うので、それが絵として見られる表現で良かった。

 

 

兄弟デュエット、やっと直視できました。

 

イタチがサスケのすぐ後ろに立って、優しく語りかける。サスケが振り返って必死な顔でそこに手を伸ばそうとするとイタチはもうそこにはいない。イタチは微笑んで優しく歌いながら反対方向へ。これを2度ほど。

兄に届かなかった時のサスケの絶望した顔といったら……。

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この互いのことを強く想っているのにすれ違って、けしてそれを正面から伝えられることがない感じ、どれだけ必死に追いかけても兄が弟の手をすり抜けて届かないところへ行ってしまう感じが、本当にうちは兄弟らしい…………。

兄さんは泣いてた。の時イタチは舞台の遥か上、とてもサスケにもう触れられないところに居るんですよね。悲しい。

 

 

前回衝撃を受けたナルトとイタチの問答。

もしサスケが木の葉を襲ってきたらどうするんだ

「ときに」ここで少し沈黙、「忍は厳しい選択に迫られる事もある」言葉を継ぐと涙声になっている、、、、、

何の涙なのだろう。

個人的には自分のための涙というより人やこの世界の悲しさを思う故の涙という印象だったかな、本当に優しい人なのだろうと思わされた。

 

原作の書き方ではナルトはイタチの言う意味がわからないなりに、がむしゃらに自分の信念を伝えていたけれど、今回は、全ては理解出来ていなくとも相手のただならぬ思いを感じて、真剣な顔で答えを出したという感じがした。

このシーン、ここで描かれる前に、劇中で淡々としたニュアンスで1度書かれているのは何を表しているのだろうな。

フォロワーさんにお聞きした、事実(1回目)と本当のイタチの内面(2回目)という見方にはかなり納得させられた。それこそ立ち位置とか映像のように、何かそれを見分けるためのヒントがあったりするかな。探してみたい。

 

「これから大事な用があるんでな」、死にに行くというのに何故そんなに嬉しそうに笑えるのだ。聖人じみていて怖い。

 

 

「我々は蛇を脱した!!これより名を鷹と改め行動する」

これが本当に重い怒鳴り声で、その奥の悲しみが感じられて胸が熱い。ここがサスケにとっての転機なのが、よくわかった。

 

 

────

ナルトとイタチの問答のイタチの心理の再考。(めちゃくちゃ気になったので…11月はずっとこれを考えていた)

「弟が木の葉を襲ってきたらどうするんだ」

感情的な声に胸を打たれると同時に、イタチがなぜそこで感極まるのか、という疑問が同時に生じたシーン。

まだそこまで信用する理由のないナルトとのやり取りで、なぜ愛する弟の前よりも感情的になる?

 

あの問いかけは自分への問いかけでもあったのでは、という感想を見て納得。

そうか原作のイタチは死ぬまで「失敗はない」と思い込んでいたけれど、ナルステのイタチはあの時点で葛藤し内省しているんだ。

あまり自分自身へは嘘をついていない。

この時点では原作のイタチは失敗の可能性に目を向けていなかったから、ナルト見て心動かされるのが、ひっかかったのだろう。

今回の演出は、役者さんが先の内省したイタチを知っているからこそかな…?

────

 

 

11/29 天王洲銀河劇場(1階席11列目下手)

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銀河劇場綺麗〜!東京ドームはイベント会場の雰囲気が強かったけど、こちらは劇場らしい。これはこれで非日常感にテンションがあがる。

 

近い!そんな近いと思ってなかったけど行ってみたら迫力が段違いで、新鮮なドキドキを味わえました。

座席指定できない場合は、キャパの小さめな劇場選ぶのは手かもしれない。

 

全体に、表情が見えるのでオペラグラスを使わないで良い時間も増えて楽だし、表情見ながら全体像を追えて良い。

オペラグラスで細かい表情まで見える〜〜感動!オペラグラス使っても見える精度に差があると知ったので2,3階席の時は無理せず全体像を楽しむのが良いのかも。次回に活かします。

やはり1度は近くで見たいなと思った。

 

逆に遠い方がより楽しめると思ったのは、

探し出せや目的は、の大勢が踊ったり入り乱れたりする辺り。引きだと高さが出るからか雑踏感や迫力を感じた。

あと会場全体が爆発で光るような光の演出。一階席だとライトだと感じるけど2階3階だと本当にその場が光ったように感じられる。

 

一長一短、必ずしも近いのがいいって訳ではなく、両方見られるといいかもなと知った。

でも毎回違うだろう表情は見たいし!悩ましいですね。

個人的には、キャラ推しでなければ2階席前方とかが良いかもしれない。

 

あとは…この舞台に関して言えば距離に差があるスクリーンに映像が映し出されるので、その映像は、正面席だとズレなく1番綺麗に見えそう。

スクリーンに感じる迫力の違いはシーンによりけり。大蛇丸との戦いや麒麟のキラキラ(とても綺麗)は近くの方が臨場感増して良かったし、森を歩くシーンやスサノオは遠くの方が状況がわかりやすかったような。

 

通路と通路との真ん中あたりだったのでタッチはならなかったものの、ナルト、その隣くらいまで頑張って手伸ばしてくれてた。すげえ。端から5,6番目くらいまではチャンスがあるかも。

その時のナルトがね〜ニコニコしていて可愛かったんですよ。言うなればみんなのアイドル!

 

アイドルといえば、多重影分身の修行のノリノリのシーンが、可愛くて作中でもかなり好きです。

 

あと中盤あたりかな、左端の通路抜けて外へ出ていくイタチを見られたのでラッキーでした。ライトついてないほうガン見してしまいましたよ。暗くてもドア出てもちゃんと歩き方イタチなんだよな……。

 

そして、今まで上手側だったんですが、今回下手だったので見えなかった表情が見えたよ!!!

 

 

内容について

オープニング格好いいなー!ナルトの元気いっぱいなアクション、サスケのしなやかで素早い殺陣。サスケ綺麗だなーーー。

1番前に出てきてくれれば表情はっきり見えるし、中ほどでもそこそこ。オペラグラス通したら後方の暁の顔も肌や服の質感まではっきり見えてた…!

 

ヤマトとナルトのわちゃわちゃが愉快。台詞喋ってるキャラとは別のところで、他のキャラが身振り手振り豊かに喋ってたりしてこれ舞台の楽しさだな〜。

 

「な に か」スクリーンの前で本人もちゃんとカッと目を向いてたヤマト隊長。

 

サイと一緒にサクラに殴られたナルトが、外れた顎を直していたww

こっち見てみろ、というようにサイの顎も診てやはり直してあげるナルト。笑笑


ヤマト、ナルト、サクラ、サイ、でサイが抜けた時にヤマトがナルトと組むと言って、サクラ置いてけぼりじゃん…と感じるんだけど(その後の表情も寂しそうに見える)、九尾抑えるためのツーマンセルなんだなとやっと気づいた。

 

お前がサクラを傷付けたんだとヤマトに言われるナルト。

上手では、あんなことがあった後だけどやる気になった表情だけ見えていたので、気になっていた。やっと見られました…!

凹むと言うよりは、真面目な表情で受け止め、最後にはヤマトに元気づけられている様子だった。

 


カブト、目がまん丸い感じがまんまだな。彼の一歩引いた皮肉げな物言いは、熱い登場人物が多い中、第三者目線の意見は案外こんなものかも、と思わせて良い。

例えば「あんなになってまで目的を追うなんて哀れだね」、そういう感想を多少なりとも持ってしまう人も多いのではないか。

憎まれ役なんだろうが、本編で後に明かされる事情を思うと余計に、ただの煽り役とは思えない。

 


水月可愛い!可愛い顔して飄々としていてそこそこ男性らしい体格で喋り方が小生意気。可愛い!

デイダラ戦でぼろぼろになったサスケを罵倒する香燐と、にやにや見てる水月の図見られた〜!❤蛇仲良しで可愛いですね。


歌うイタチの口元が綺麗。

あと、1度目のナルトとの対峙のところ、厳つい敵役のはずなのに、カラスを舞わせるのに長いコートの裾を持って半身になったり、脚を揃えて背を伸ばし片手を掲げたり、所作が上品な感じで好きです。

 

絵本を持ち続けるサイへの「弟の自分を捨てられないんじゃないの」、後半にも効いてくる気がする。

捨てられない事に気づいたサイはそれを受け入れる方向に動いたけど、サスケは…。

 

サスケが力をいいなりになって手に入れるのは癪って言ってる時の暗い中の兄さん、瞬きが多いな。ゆっくり何回も。

 

2幕。

横を通っていったサクラちゃん、髪がふわふわと揺れていて可愛い。好きになっちゃうのわかる〜。

 

登場時、頬にやった手が青く光ってるナルト。

「ああ、これ?○○マッサージ。サクラちゃんもやる?」雷遁マッサージって言ってたらしいですね。

光っちゃってアドリブしたのかと思ったけど、ナルト青いライト使わないから、これやるためにわざわざ持ってきたのか…!(?)

 

ペインの表情が全然動かない。顔色もない。ああ死体だ……と思った。瞬きも他キャラと比べて少ないんじゃないかな。

 

 

お身体に障りますよ、の時の鬼鮫とイタチのポジション変わってたような。気のせい?こんなにイタチ正面を向いてたっけ?

 

兄弟戦、兄と気づいたように言う弟の「誰だ」の声が震えていた。

その後どんどん息を荒らげていき、復讐のために強くなって、なおも怯えてるように見える。武者震いだよ、って感じというより既に兄に敵わない弟感が強い。

 

兄弟戦はやはり俊敏なアクションが楽しいですね。

イタチの連続後ろ回し蹴りが鮮やか。回る度マントがヒラヒラ舞う。

サスケがイタチに刺した刀使ってぐっと椅子に押し付けるの容赦なくて良いね。

 

月読破られたイタチ、目を押さえて苦しげにうめいてたのに、すっと立ち上がって突然いつものトーンで喋り出すから毎回すげー怖い。

 

 

舞台では、麒麟のシーンが結構長いんですよね。

冷たい声で、雷鳴と共に散れ、と雷を落とすサスケがもう見ていられない。

やめなよ。ねえ今なら間に合うよ。やめなよ………

 

そして落ちる一瞬、空を仰いで両手を大きく広げるイタチ兄さんが見えた。

…………………何も言うまい。

 

 

元気そう、と噂の舞台のイタチは病の描写が少ないらしい(?)確かに血を吐くシーンはなかったかもと注目してたんですが、

麒麟より前に、グっと込み上げた感じで蹲るのが1回。耐えてる、咳き込んではいない(確か)

大蛇丸出てきた後で倒れるシーンが3回。ここ消え入りそうで儚い。

そして2回目は、あれだったんですね、大蛇丸を倒した直後に、意識失うようにしてふっと目を閉じて脱力してる。既に、サスケのために最後のエネルギーを捧げた戦いであるのが伝わってくる。


1度目の許せサスケ、横顔でよく見えないけど横顔が原作のように確かに微笑んで、口を動かしている。一瞬唇横一文字に引き結んだ?

 

 

兄弟デュエット
「許せサスケ、これで最後だ」のイタチ側の表情やっと見ました。

 

最初から最後までずっと泣き顔…というかほんとにぐっしゃぐしゃに歪めた顔しててまじで?????

表情がどんどん深まっていく様に、心臓がいかれるかと思った。今回声は出てたっけ…?記憶が飛んでしまった。

 

手を下ろした後には、幸せそうにも見える顔でふ、と微笑んだ。

 

 

サスケが兄に手を伸ばすシーン。

直前に読んだ感想に、ここも、イタチの表情を見ていてくださいと書かれていた。見ましたよ。

 

驚愕したように、口を大きく開けて奥にすり抜けていった。目は伏し目のまま。

触れちゃいけないと思ったのかな。悲しい……。弟は今度こそ兄さんに届きたいのにね。

舞台兄弟のここらへんの解釈が最高に好きです。

 

「兄さんは泣いてた」見たところ、ここの演技は日によって違うようだ。

前回のように悲しそうに俯くのかと思ったら、悔しそうに口歪めてまんま両親殺しの時にしていたであろう顔……漫画では目元隠れてたのにどうしてか、ああ、あの顔だ、と感じた。すごい。

 

 

 

12/1千秋楽 ライブビューイング

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開催ありがとうございます!

臨場感、会場の一体感、あと視点の自由さという点では現地に適わないけれど、表情が見られたのが良かった!それに演技が1回1回違うので同じものを見る機会は当日しかないと思うと、本当にありがたい。

プロが適切なカメラを選んでくれるので、どこを見るべきかオペラグラスを使うべきか否か、悩むこと無くゆっくり楽しめる。表情も今までになくドアップで見られて新しい発見が沢山あった。

 

 

日替わり部分中心に内容について。

ナルト「一つ言っていい?サクラちゃん、おれのサクラちゃんへの愛は留まることを知らない。」(決めポーズ)→腕鳴らして近づくサクラ、慌てるナルトサササクサ…サイ!

 

 

個人的に今回一番印象に残ったシーン。
イタチの「雨が…やんだな」、ずっと感情を見せない声で喋っていたと思っていたのだけど、「雨が」で、上を見上げて、あれ?と思うくらいわずかにだけど、微笑んでいた。晴れやかな顔にも見えた。

やんだな、の時にはもう、すっといつもの演技に。

こんな表情もしていたのですね…救われた気持ちになりました。

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サスケ戦に向かう時の心境なのだろうか、と思え、ここ思い出しては後半涙腺死んでいた。

 

兄弟戦、いつにも増してすごかったですね〜!

「お前はオレにとっての新たな光だ」迫力に声量が半端じゃなかった!これが千秋楽……っ!

 

この前日にイタチ役の良知真次さん主演の『ドリアングレイの肖像』を見まして、しおらしい美青年から狂気を孕んで悪徳をつくす青年まで一瞬で変化されるような、振れ幅の大きい役がぴったりの役者さんだったのだと知った。

ナルステのイタチもなかなか激しいのですが、ドリアンがドリアンだったので後に見るとイタチが硬派に見える 笑

 

真実の下りで、スクリーンの後ろにいるイタチ(ずっといたんですね!)、どこのセリフだったかな、任務だった、か何かの時に正面を向いていたところから寂しげに目を伏せて顔背けてそのまま横に歩いて行った。


「許せサスケ、これで最後だ」、これ以降の表情も再確認できました。いやしつこいようですが衝撃が強いあまり、帰ってから、幻覚か!?となるんですよ。

 

強く微笑んだ後で(見ようによっては無理に笑おうとしてる風に見える)、もう完全に泣いてる歪めた顔になって、一瞬笑顔になって、また歪めて、最後は笑って…何度か表情を変えていた。

この辺りのサスケビジョン説とても納得させられるんだけど、サスケが手を伸ばした時に、ただよけるのでなく驚愕したような表情をするシーンを思うと、いや、イタチの本当の内面…?と思わなくもない。サスケはイタチが怯える(?)とは想像できなさそうだから。

 

兄さんは泣いてた、今回は眉を寄せて目も口もぎゅっと閉じて俯いた泣き顔。直前笑って顔を上げた時に一瞬潤んだ目が見えた。

ここねぇ…………翌日じわじわ心にきました。初演の兄弟デュエットのシーンで大層衝撃を受け切なさを引きずったのですが、その時の演技と近いんだわ…。

激しい感情も良いけれどこの抑えた静かな演技から伝わってくる悲しみが、とても刺さる。これも、見られてよかった。

 

余談だけど初演の感情や震えを押し殺して強く噛み締めるような「許せサスケ」の言い方もとてもらしくて好きです。

今回同様手は震えてるんですけどね。アア涙

 

同様、ナルトとの問答のシーンも全体的に抑えめだったかも(?)

「木の葉を襲ってきたら」も泣くの堪えるような顔して喋ってはいるけど、今までほど声は震えていない。大事な用が…辺りも優しげないつもの声で微かに微笑む感じ。

 

今回は倒れるシーンも最後に燃え尽くすように力強くて…膝をつくのに留まったり、倒れたまま踏ん張るように地を掴んでサスケを凝視したり…原作を感じさせた。儚いのも美しかったけれどこれもまた好きです。

 

 

対してサスケは回を重ねる事にどんどん感情が激しく強くなっていっている様子。圧巻の演技。

そのせいか真相判明前から、割と途中途中感情が昂ったように辛そうに見えることがあってはらはらした。

「嘘だ!」の声を裏返し全身で叫ぶような感情の入り方がすごい。すごい…。涙を誘われる。
サスケが過去の回想入った辺りからずっと声上げて嗚咽しながら泣いてるのが辛かった…。声上げて泣いてたんだねここ……。

その後の歌も涙であまり歌えていないのがまた泣かせる…。

 

そして千秋楽でも、やはり兄への手が届く奇跡は起こりませんでしたね……。

たぶん兄弟に注目すれば最も救いのない、あそこが話の切れ目なのもあって、サスケがひたすら可哀想と感じてしまう。

 

サスケを演じる佐藤流司さん、憑依型の役者さんらしいと噂に聞いたけれど納得してしまう。ナルステでこの方の演技のファンになりましたね。

他の役をどのように演じられているのか、知りたくなりました。

 

蹲ったところから、我々は蛇を脱した、とだんと地を踏みしめ立つサスケ。

いつも以上に低く激しい怒りに震えた声でした。

 

 

兄弟のことばかり書いてきましたが、今回、ナルトの演技がとても良かった。

少年らしく純粋で熱く、無邪気さが可愛く、切実そうで諦めないど根性を持っていて、まさにナルトに見えた。

表情や大事なシーンをしっかり見られたから気づけたのか、はたまた千秋楽でさらに進化されたのか。両方かな。

ナルトとサスケのデュエット、綺麗な男が通る良い声でああしてあのシーンを奏でているのえもいね。すごく綺麗。

 

 

それからダンスが良い。目に楽しく美しく、個性的で格好いい。大勢のシーンでは更に華やか。

 

印象に残るシーンは曲のあるところが多かったですね!2.5次元ミュージカル(要素のある作品)は初だったのだけど、ライブスペクタクルナルトが、歌のある作品で良かったな〜。

数日経っても歌が頭をぐるぐるしています笑。

 

 

個人的に好きなシーン

  • 兄弟戦、兄弟デュエット(美しい熱い)
  • イタチとナルト(目が離せなかった)
  • 綱手様の歌(頭に残る美しさ 歌詞も良い)
  • サイが絵本を仕上げるくだり(毎回泣いた)
  • 「化物同士の戦いじゃないか」(戦闘の迫力とカブトの皮肉良〜!)
  • 「力づくで聞き出すのね ま できればだけど」(圧倒的歌唱力 強者感)
  • 目的は・探し出せ(格好いいとエモーショナルの暴力)
  • 蛇登場(個性!曲良い!テンポ良い!水月の愛嬌、香燐のスケバンみ(笑)、重吾の危険さのアツさ)
  • 「お前はオレの気まぐれで命を落とすんだぜ」(ライバル熱い)
  • ナルトの多重影分身(可愛い!)
  • ナルトのソロ(綺麗、切ない)
  • ナルトとサスケ「安心したんだ オレも独りだったから」「何がわかる…失うことの胸の痛み苦しみを」(あの下りが詰まってる…盛り上がりますよね)
  • 「オレの夢は未来なんかにない」(格好良くなおかつ悲劇的 サスケらしい)
  • 「我らは蛇を脱した」(言わずもがな)

……まだまだたくさん!

 

最高でした。BD予約しました。happy。

 

 

(関係者様に届いて欲しい)

 

全体に言えることは、目が足りない!!!!笑

全体像が格好いいのに、舞台上にいる全員、それぞれの演技が表情まで繊細で良くて良くて…表情を知るたび、感動もどんどん深まる。

 

読んでくださった方は、この某さんに固定カメラになってしまった感想文見てお察しかと思うのですが、二人でも追いきれないのですよ……。

 

どうか、全景映像をBD,DVDに入れてくださらないでしょうか。お願いします。

贅沢を言うなら、キャラクターごとの切り替えカメラが欲しいです()むしろ少しずつ全公演収してほし…

これは好き勝手言い過ぎですが、素敵だった表情や全体像が、どうかまたDVDで見られますように。

 

 

 

総括のようになってしまいましたが、

最後に千秋楽のカーテンコールのメモを。

カーテンコールは3回。これは今まで通り。

 

登場時軽く頭下げるだけのペイン。悪役らしくて良い!

皆が微笑んで礼するとこ、たぶん1人だけ?口パクでありがとうございます言ってるイタチ。

 

キャストコメント

トビは初っ端からトビのテンション。笑 沸く会場。「これで喋ります」「102回デイダラ先輩の爆死を見てきた訳ですが」「これからも見ていきます」「次はデイダラ先輩」

 

香燐「サスケをよろしくお願いします」

 

干柿鬼鮫役の干柿鬼鮫です」の言葉通り、終始鬼鮫の口調だった鬼鮫。謎かけやってくれるとは笑

 

イタチ  喋り出すかなと拍手がパラパラになった頃、「鳴り止まない拍手」「黄色い声援」笑笑

そして「緩んだでしょ?これが狙いです」、と。天然かと思ったら策士だ!笑

 

サスケ「映画館を回って千鳥流しの時席に微弱な電流が流れるようお願いしてきました」

それから、今回鷹になったので、できるだけ早いうちに鷹も演じたい、といったことを言ってくださって嬉しかった〜

ぜひ見たい。

兄弟はじめ、このキャストさんたちの演じるNARUTOが素敵だったのでぜひ、同じキャストで続編を見られますように。

あの真実のシーンを演じられた兄弟で、心の通じる穢土転生のシーンが見たい。

あの可愛いトビが、どう、あの修羅を演じられるのかが見たい。

いつか観られることを、楽しみにしております。

 

 

 

 

初演。演技やセリフ、演出がちょくちょく変わっているので再演のDVDが出たら見比べたいですね。

 

前作。ナルトもサスケも幼い…!

舞台でうちは兄弟気になった方、後生だから43巻と61巻と62巻を読んでくれ。

間も読むと怒りに濡れたサスケの行く末が見られます。予想するよりとんでもないです。見て……。

 

 

 

ライブスペクタクルナルト~暁の調べ~2019 感想

11/8 ソワレ

ライブスペクタクル「NARUTO-ナルト-〜暁の調べ〜

を見てきました!

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大好きなうちは兄弟や暁がメインの舞台、ずっと楽しみにしておりました。

初見の感想を記録しておきたいと思います。

ネタバレ長い・割と個人的な感想が多いです。

 

まず

全体の感想

 

素直に良かった。

すげえ格好良かった。

 

2.5次元ミュージカルは実は初めて見ました✨いやーーーテンポが良くて楽しいですね。

 

今回観て、ミュージカルの良さはメタ表現ができること、そしてデュエット合唱!これだと思った。

複数の人物の思惑が絡み合ってハーモニーを作りだすの格好いいよ〜〜〜!

これは兄弟のような同じことについての思いが共鳴するのも素敵だし、「目的は」のように全く別の場所にいる人たちがリンクするのも、漫画で言う、

追うべきは「うちはイタチ」byナルトとサスケ

展開みたいな熱さがありますよね。

 

目が足りねえよー。広視野双眼鏡が欲しいと思った。なんならレンズもないやつ。生で見たいしかし表情をドアップで見たいだがしかし舞台上全部見たい。

 

全体に、歌舞伎版ではわかりやすさを重視していたようでしたが、舞台は話を知ってる人向け繊細な感情表現解釈見せるのを中心に描かれていた印象ですね。

(後述するのですが、舞台ではナルトとサスケの和解まで描かれないのにカーテンコールでハグしたりしますしね)

キャラクターの性格や姿も繊細な印象が強い。

 

 

以下は

各シーンについて

・オープニングすげえ格好いい。序盤のキャスト勢ぞろいでの歌唱、これだけで来て良かったと思った。

 

綱手様格好いい。彼女は一人で出てきて堂々と歌うことが多くてとても威厳があった。胸の再現度……。

 

大蛇丸の歌がすごい。ちゃんとあの男?女?というサスケくぅんボイスでありながら、ものすごく耳心地の良い響く声で、圧倒的歌唱力。宝塚ってこんなすげえんだ……。一緒に行った方ととずば抜けていたねという話になりました。

原作では大蛇丸イチオシという訳ではないんだけどこの方の大蛇丸はずっと見ていたくなった……。役者さんの力を見ましたね……。

美しマルだったんですけど、あの なに サスケの体を欲しがる気持ち悪さも健在でした。

彼絡みの所だと蛇の演出が面白かった…!幻想的✨生々しかった歌舞伎ともまた違いますね。

 

 

・あと二人、歌がツボだった方がいまして

 

・一人目がヤマト隊長。優男に見えるのに低い良い声をしていてギャップ〜!!歌もそのままの綺麗なイケボ。惚れざるをえない。体格から骨格から顔もイケメンでしたね。

まさかのあの怖い顔見られるとは笑 スクリーンに大写しになったのは笑いました。ナルトがガチで怯えていた笑

 

・もう一人がペイン

リーダーらしく、低く迫力ある歌い方でまさに悪役のボスという感じ。ヒールというだけじゃなく何やら内面に抱え思慮深そうなのも伝わってくる……。

彼が「戦争を支配する」といった台詞を歌っていたの本当に切実さが感じられて泣けました。「世界征服」じゃないんですよ。よくぞこの台詞を……。

 

暁が記号としての悪、じゃなかったところは私は歌舞伎より一層好きですかね。

あーーーーペイン好きだ。

 

 

サイ

可愛い!長身、細身、透き通った淡々とした声。読んでるイメージまんまの美少年で、あれこの方そのままアニメに出てきてたっけ???となった。

口が悪いのも相変わらず。

彼は本当に原作に近い、という印象で、後述するある人のように感情をより大きく描いてはいなかったんだけどこれはこれで心に沁みましたね…。

静かな曲に入るところ、透き通った声が似合って似合ってしかもリアルタイムで絵本の最後のページが描かれていくし、泣けた。

同じ場面中でコミカルなシーンと切ないシーンが共存してたりするんだけど、全然違和感がなくて逆にそれが引き立てていて上手いなあ。

あの短時間にサイらしさが余すとこなくぎゅっと詰まっていたなと思いました。

超獣戯画もあんなふうに舞台上で動くとは!見ていて楽しかった!

 

・新生7班もわちゃわちゃ感やサスケや大切なものの存在を感じさせるやりとりがまんまだった。よくぞあの短時間で(2回目)

サクラちゃんのしゃーんなろー🤛見られたの楽しかったなー!無駄ないパンチのフォームが格好いい、キレッキレ。

 

ナルト3次元になると印象が変わるな〜と誰よりも思った。悪い意味じゃないです。なんというかすごく、快活さも闇も持った「人間」だった。笑い方も、泣き方も。主人公ってある意味記号として見がちなので一人の人として見ると重くて、結構、なんだ、知人が泣いてるのを見るような苦しさがあった。

彼とサスケの関係も良いなと再認識しましたね。むしろ舞台でより好きになったかも。

その"明るいフィルター"みたいなのが無くなったからかと思うんですが、彼の言動そのものがはっきり見えて、あ、この子のサスケへの思い半端じゃない(直接的に一番近い言葉を言うと「異常」だ)わ…。と思った。

脚もげても噛み殺すし首もげても睨み殺すって何!?怖いよ!

ナルトにハマる方はこの辺も魅力だったりするのかな〜と想像したり。

怖いといえば九尾をプロジェクションマッピングで描いていたのすごい。あんな動きが3次元で表現できるんだ。体内から呼びかけてくるシーンは赤い影像に水底から喋りかけてくるような音で、怖さを感じさせた。それを見るとあの九尾が意思のあるやつで、後に和解するのはすごいと思わされる。

 

後は何のシーンだったか覚えていないけど、途中ピースしながらぴょんぴょん跳ねて登場した時とても可愛かった☺️

 

サスケがあの喋り方やちょっと丸い感じの声、ぽいなあーーーアニメより一層擦れているというか、絶望しきって本当に復讐が全てなんだろうなという言動をしていました。

気だるげというか何もかも心底どうでもいい、というようなぶっきらぼうな喋り方をしていた。悲しくもそこが魅力だ。

里を抜けた不良という印象も強くてぐっときましたね。

前半の、イタチの何も読み取れない声とはまた違った声の起伏の少なさが、後の爆発に生きてきてたまりませんでした……。

 

・蛇めっちゃ良い!まんま!

水月が可愛い顔して体格良いのもとてもらしいですね。彼の首切り包丁の構え方めっちゃ様になってるーーー格好良い!可愛い!

重吾の男…いや女…の下りもしっかりみられて良かった!腕が再現されていてガン見してしまった。

サスケもそうなんですが、顔の呪印が突然現れたように見えましたが、あれってどうなっているんでしょうね。気のせいで、初めからあったのかしら。

香燐ちゃんめっちゃ可愛いな。すごく美少女なのに言動が原作のそれ。サスケの前とそれ以外でのギャップよ……。腰の動きがセクシーだった…。

 

デイダラもまんっまでしたね!彼は喋り方も立ち居振る舞いも「らしい」。

あの芸術に信念を掛けていて命を張れるほどのプライド、そして生き様改めて格好良かったです。

彼を演じてくださったry⭐︎さんは以前、好きな作品である魔王JRにも中性的な殺し屋役で出てらして。知ったときは嬉しかった〜!

やはり可愛らしい中性的な外見でいて、戦闘派の子似合うなあというのと、前作では台詞が少なかったので演技も素晴らしいんだなあと思わされました。

 

・他暁メンバーも再現度たっかかったですね……!ビジュアルがすごい。ペインが大人の体格だったり鬼鮫がずば抜けて大きかったり体格差も結構近いような。どの人も素晴らしかったので、欲を言うなら勢ぞろいした所が見てみたい!

 

 

 

うちは兄弟出てきてからの各シーンについて

こっから細かいよ!

 

・お体に障りますよ、やってくれましたね!雨の演出が良いなあ!結構離れた位置に居たのと、イタチが空を見上げておらず正面を見て佇んでいたのが印象的。これは落ち込んで見えるかもしれない。

舞台イタチは声高め&よく張っているイメージだったんですが、ここは思った以上に感情の起伏のない平坦な声(サイより起伏がない)だなと思いました。

 

・イタチの演技にはこの辺りから引き込まれました。個人的には、原作に似せてなぞると言うよりはナルト同様、「役者さんが解釈したイタチを演じられてる」印象だったのですが、一度イタチに見えるとどんどんらしく見えてくる。

 

待っていました兄弟戦。すげー雰囲気ある。

舞台上で二人があちらこちらへ動くので、ここが目が足りない、の代表シーンです。

ここ以降正直全体像追えていないので次回は全体も見たい。

舞台に合わせて負傷箇所、体勢など少しずつ変わっていましたね。椅子に座ったイタチにサスケが刀を刺すシーン、椅子が後ろ向きだったのが死角使った描き方で、なるほどと思った。

イタチがサスケ上から足蹴にしてるのらしいなあ。しっかり実力差があるのを感じさせる二人でした。

サスケの千鳥の演出、デイダラの爆発同様目に楽しいな。

イタチが万華鏡写輪眼の秘密を話す所、全く起伏のない静かな声から徐々にヒートアップして大声張るところまで移り変わりが鮮やか何考えてんのか全然わかんない。こう思わせるところイタチだなぁ。

ヒャッヒャッヒャ!みたいなもろ悪役!という笑い方をしたり、前屈姿勢で頭を垂れたままの演説をしたり、かなり狂人じみている。

推しているのとは関係なく、ぶっ飛んでいるので見ていて飽きませんでした。笑

 

初演を見られた方が、舞台のイタチは良い意味で気持ち悪いと仰っていたのに納得しました。

あとサスケの背後にぴたっとくっついて体を触るの艶っぽい描き方で驚いたけど艶っぽい中でやはり気持ち悪さありますね。悪役ーーー!という感じで良い。利己心で身体を狙う感じが大蛇丸っぽいのだ。事実サスケにはそう見えていたのだろうな。

 

・幻術のかけあい完全再現!二人とも相当息切らしている時にゼイゼイと言うよりヒューヒュー言っていて本当に体にダメージ来ていそう……。

 

・雷鳴と共に散れ聞けて良かったーーー雷の映像がすごいな。

その直前のイタチが、倒れた所から手の力で上体起こしてるような体勢で力なく見えるんだけどそっから出てくる声が全く変わらずで怖いよね。

 

・「やったか」からサスケが目を奪われそうになる所までのイタチ。ここが少し原作と印象の違いを感じた箇所。原作ではドス聞いた声出して、咳き込みながらも近づいていってたけど、舞台は淡々として静か。無音でその場に倒れ伏す、立ち上がる、崩れ落ちる、を繰り返し、ボロボロというより弱っている風に見える。今にも死にそうというより消えそうな雰囲気があって、聞いていたように儚い。

 

・そしてデコトンの後。原作じゃサスケの横を素通りし倒れていましたが舞台ではサスケにもたれ掛かる。

 

その時に上半身を寄せて静止する時間が数秒。片腕をサスケの方に寄せ抱きしめているように見えました。

 

………。

ヒュッと一瞬息が止まりましたよリアルに!キャーっと言える余裕はなかった。

 

意識があるかも危ういタイミングなので本人に聞かないと何とも言えないけれどこれは本当に「抱きしめている」演出に見えた。見られた皆さま、どう思いますか……。

 

・イタチの真実をマダラに聞かされるシーン。原作に忠実で重い。サスケ辛いよなあ、、

真実の下りはプロジェクションマッピング使うのですね✨イタチが荒野に立つ比喩?良いなあ。

 

・そして兄弟デュエット

暁の調べを知った日から、これが何より聞きたかった。

念願叶いました。ありがとうございます。

兄の歌声、口調が静かなのは真相判明前と変わらないんだけど、今度は細く優しい……。

そこから引き継ぐようにサスケが歌うのですがこちらは激しく、咽ぶような歌い方から心情が痛いほど伝わってきて苦しい。

ハモる時の盛り上がりもなーーー

とても良かった。言葉にならない。

 

お前の超えるべき壁として俺は あり続けるの間に優しげな「お前と共に」の囁き、初演の時はあったかしら……?記憶が定かで無いけれど、もし足されたのなら、大事なセリフですものね。



ここまで、切ない泣ける美しい兄弟愛だと感動して見ておりました。

 

個人的に問題だったのはこの後のシーン。

良い意味ですが、感情の揺らがされ方が大きく変わって、こっから終わりまで

《 吐きそう(しんどい) !!!》の一言

 

 

あのですね……

・許せサスケ、これで最後だの声が震えていた

・ナルトとの会話で元気のない切羽詰まった震え声で話していた

何か所かあった気がするけど特に「もしサスケが木の葉を襲ったらどうする?」のあたり。

のですよ。

 

うちはイタチが泣きかけている??(タイトル)

(死)

え、

ええーーーーーーーー

 

そう来たか。そっか……………。😭

 

後ね、

・「大事な用があるんだ」で 本当に 嬉しそうに 儚げに微笑んでいた。

 

おそらく、しおらしい、とかセンチメンタルとかそういう言葉で表される描写。

この解釈が意外でしんどかった。

 

書き出していてなお意外すぎて、幻覚を見ていたのかどうかわかんねえや主観混ざってたら教えてください…………。

 

 

(感情を示すイタチ好きですよ。見たかったシーンでしたよ。ありがとうございますありがとうございます。

想像した事もあるし原作と照らした時、あり得なくはないと思う。想定外ではなかった。

けどしんっっど!!!

 

この演出は感想が分かれたようなので、感じたことを書いておこうと思う

まずはとても好き。

ただなんというか振り返ったらそうなる感情抱えてるの解釈違いではなかったんだけど、あえて原作は違うだろう、となぜか思い込んでいた解釈だった。同じように考えていた人は多いのではないかとも思っている。

だから今、舞台そのものというよりは、そういう解釈が公式により書かれ公開された事実に動揺していますね。切ないを通り越してとてもつらい。これをどう受け取りこの感情をどう消化しようか悶々中)

 

「これで最後だ」は原作でも、どういう意図なのか気になる台詞ですが、ニュアンスにより意味が変わりそうですね。この感じだとサスケへの懺悔や達成を前にして色々溢れた感じなんだろうか。

 

ナルトとのやり取りがあの演技だった意図はもっと気になる。知りたい……。

ナルトがイタチにサスケを託そうと思われ、「もう心配しなくていい」としっかり気持ちを汲んで継ぎ、彼もできなかった「どちらも守る」事を成す、という先を見越したメタ演出かなと個人的には思いました。

 

こう書いてるけれど見た当時は>>>>死ぬ😭<<<<<しか頭になかったんで今やっとここまで冷静になれました(…なれているといいな)

 

 

話を戻します。

 

 

・兄弟対決の後はサスケが木の葉を潰すと決意し、ナルトが絶対にサスケを連れ戻すと決意したところで終了。

本当にサスケの泣き声辛え…写輪眼は時々大写しになる演出があったんですが、万華鏡が開くプロジェクションマッピングでの演出も良かったな……。原作では怒涛の身の翻しに見えたんだけど、サスケの演技がすごいので、その意思の変遷がとてもわかりやすく自然と納得させられた

怒りだろうか強い意思を表すような赤いライト迫力大で良かったな…。

ナルトも「やっとできた繋がり」「サスケへの執着」「イタチとの問答」がたっぷり書かれた上でのクライマックスだったので説得力大で熱かった……。

 

エンディング

本編と変わって、楽しげに皆で手拍子しながら歌う可愛いエンディング。

 

FLOWさんの「光追いかけて」という曲らしい。

歌詞

http://www.kasi-time.com/item-76860.html

とても素敵だった。でもちょっと突っ込ませて欲しい。

"幼い頃 ただ手を伸ばすだけで 掴めそうだった星空も 今じゃもう 遥か遠くで知らんぷり"

大人組になぜそこのソロを歌わせた??

 

"そうして大人になったのかな"

 

ってなぜペインとイタチ2人に歌わせる?????

時代に翻弄されて子供の頃の希望を諦めて大人にならざるを得なかった2人をよ……。殺す気か😭?

 

カーテンコール

トビとデイダラが何やら話しているようだったりわっちゃわっちゃしていて可愛い。この舞台でトビって可愛いんだな〜と気づきました。

あと全員でお辞儀するところ、鬼鮫とペインだけ浅くお辞儀していて、鮫肌しょっていてできない鬼鮫に隣のペインが合わせてたのかなと可愛かった☺️

 

2回目で兄弟がハグしてくれましたよ〜〜〜!!カーテンコールですることは日替わりらしいと聞いていたので、見られて感激……!

イタチが指先で手招き→サスケとイタチが(確か互いに)歩み寄る→ハグ→それを見たナルトに兄弟が腕を広げる(確か)→駆け寄るナルト→直前でふいっと身を翻し退場するイタチ→ナルト唖然。泣きつくようにサスケを見る→サスケが手を広げてナルトとハグ。会場👏🏻

良かったねー!となる可愛い一幕でした。