stormy97’s diary

あわよくば人に勧めたい、作品の紹介と感想

ナルステ(暁の調べ2019)11/10,11/29公演,千秋楽 感想

ライブスペクタクルNARUTO ~暁の調べ~

素晴らしかったです。ありがとうございました!

 

 

2回目、3回目、4回目(ライビュ)の観劇感想&レポです。

 

今回は、何度か観る機会に恵まれたので、回ごとに変わった感想や、席ごとの印象の違いもちょこちょこと。

後半は大体(9割)うちは兄弟の演技を追っかけてるよ!

舞台とNARUTO原作両方のネタバレに加え、その時のうわーっ!というのを残すべく個人的解釈やファンアートも含まれるのでご注意ください。それからなっがいです。

 

 

11/10 東京ドームシティホール(2階席 2列目 上手)

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打ち上げと、同行の方と大当たりだった記念の缶バッジ

 

1回目は衝撃と興奮と追うので精一杯でとてもその余裕がなかったのですが、やっと話の全体像を追うことができました。

 

前回はカメラが入った日だったようで、そうでない回ではアドリブが多くなるかもしれないらしい。

今回思い当たるのとしては、ナルトがサクラちゃん可愛い!!!と岩に派手に頭を打ち付けていた所。笑

 

「探し出せ」でそれぞれ別の思惑をもった人々が舞台上で入り乱れるの格好いいな〜!

 

分身の術などで、同じ人が複数人、同時に舞台上に出てくるのはナルトならではで面白い(そして大変そうな)演出だなと思った。

影武者が出てくるとき、うまい具合に観客側を向かない演技になっていてすごい。影武者は誰がやってらっしゃるのかな、気になる。←アンサンブルの方だったようですね。こういう方ってアクションも他のキャラもメインキャラまでもこなすのか……アンサンブルの凄さも知った舞台でした。

 

フォロワーさんが仰っていた、力の優位関係によって舞台上での立つ高さが変わるというの、本当だ……!

兄弟戦は顕著だけど、大蛇丸とサスケのシーンもまたしかり。

 

サスケが、ナルトを殺そうした瞬間、やめておきなさいと大蛇丸に腕をとられるシーン、後を思うと複雑になる。この子本人の意思からの行動は、毎回、彼にとってはそれより大事でないはずの大人の現実的な都合によって妨げられてしまうんだな、と。

いやナルト殺さないですんだのは良かったんですけどね!

 

これまた別の方に教えて頂いたのだけど、イタチが踊ると、ワンテンポ遅れてサスケが同じような動きをする。そして途中で腕を振り払うような動作。しかし次の瞬間にはまた同じ動作……。操られて、どうにか抵抗しようとしているように見える。(できていない)

 

「目的は」の群唱、本編で後に明かされるようなそれぞれの目的がもう出てきていたんですね。鳥肌。

例えば暁の「世界を支配」。そしてカブトの「自分を知ること」でうるっと来た。そうか、確かにこの頃からただナルトたちを煽っているのではなく、ずっとそう思っていたはずだ。

 

ナルトがサスケを追い、サスケはイタチを追う。この三角関係が舞台上でよく見えた。

「俺の気まぐれで命を落とす(or助ける)」というのも、サスケ→ナルトだけでなくイタチがサスケにした事だし、

「強くなるのにお前の言いなりにはならない」というのも、サスケからイタチへの抵抗であり、ナルトからサスケへの抵抗なんだよな。

2組の関係でリンクしているように見えて面白い。

 

 

兄弟戦で、イタチが倒れる直前、サスケを抱きしめていたのは幻覚じゃなかった左腕が、サスケの背中に回っていた……。

 

目的のために傷つける事しか出来ず、冷たく接してきたけれど、死の間際に、本当はずっとそうしたかったろうそれをそっと叶えて、でもすぐに意識を落としたのだと思うとひたすら切ない。

一体どれほどの気持ちで。


でもこのシーン、イタチからしたら最後に本心が零れた感じだけど、サスケからしたら急になぜそんな事をされたのか意味不明だし、倒れ込む時に偶然そうなったとも取れる形なのが、原作での笑顔&デコトンと同じニュアンスになっていて、すごいなと思った。

 


この最後のシーンで、スサノオが火の欠片になって、あたりにゆっくり散って消えていき、最後には闇が残るのがとても儚く綺麗。

 

イタチの真実の影絵での説明では、一族を殺し…のところで炎が映される。

原作では直接的に火をつける描写はなかったと思うけど、イタチがした事は "村を燃やした" だと思うので、それが絵として見られる表現で良かった。

 

 

兄弟デュエット、やっと直視できました。

 

イタチがサスケのすぐ後ろに立って、優しく語りかける。サスケが振り返って必死な顔でそこに手を伸ばそうとするとイタチはもうそこにはいない。イタチは微笑んで優しく歌いながら反対方向へ。これを2度ほど。

兄に届かなかった時のサスケの絶望した顔といったら……。

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この互いのことを強く想っているのにすれ違って、けしてそれを正面から伝えられることがない感じ、どれだけ必死に追いかけても兄が弟の手をすり抜けて届かないところへ行ってしまう感じが、本当にうちは兄弟らしい…………。

兄さんは泣いてた。の時イタチは舞台の遥か上、とてもサスケにもう触れられないところに居るんですよね。悲しい。

 

 

前回衝撃を受けたナルトとイタチの問答。

もしサスケが木の葉を襲ってきたらどうするんだ

「ときに」ここで少し沈黙、「忍は厳しい選択に迫られる事もある」言葉を継ぐと涙声になっている、、、、、

何の涙なのだろう。

個人的には自分のための涙というより人やこの世界の悲しさを思う故の涙という印象だったかな、本当に優しい人なのだろうと思わされた。

 

原作の書き方ではナルトはイタチの言う意味がわからないなりに、がむしゃらに自分の信念を伝えていたけれど、今回は、全ては理解出来ていなくとも相手のただならぬ思いを感じて、真剣な顔で答えを出したという感じがした。

このシーン、ここで描かれる前に、劇中で淡々としたニュアンスで1度書かれているのは何を表しているのだろうな。

フォロワーさんにお聞きした、事実(1回目)と本当のイタチの内面(2回目)という見方にはかなり納得させられた。それこそ立ち位置とか映像のように、何かそれを見分けるためのヒントがあったりするかな。探してみたい。

 

「これから大事な用があるんでな」、死にに行くというのに何故そんなに嬉しそうに笑えるのだ。聖人じみていて怖い。

 

 

「我々は蛇を脱した!!これより名を鷹と改め行動する」

これが本当に重い怒鳴り声で、その奥の悲しみが感じられて胸が熱い。ここがサスケにとっての転機なのが、よくわかった。

 

 

────

ナルトとイタチの問答のイタチの心理の再考。(めちゃくちゃ気になったので…11月はずっとこれを考えていた)

「弟が木の葉を襲ってきたらどうするんだ」

感情的な声に胸を打たれると同時に、イタチがなぜそこで感極まるのか、という疑問が同時に生じたシーン。

まだそこまで信用する理由のないナルトとのやり取りで、なぜ愛する弟の前よりも感情的になる?

 

あの問いかけは自分への問いかけでもあったのでは、という感想を見て納得。

そうか原作のイタチは死ぬまで「失敗はない」と思い込んでいたけれど、ナルステのイタチはあの時点で葛藤し内省しているんだ。

あまり自分自身へは嘘をついていない。

この時点では原作のイタチは失敗の可能性に目を向けていなかったから、ナルト見て心動かされるのが、ひっかかったのだろう。

今回の演出は、役者さんが先の内省したイタチを知っているからこそかな…?

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11/29 天王洲銀河劇場(1階席11列目下手)

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銀河劇場綺麗〜!東京ドームはイベント会場の雰囲気が強かったけど、こちらは劇場らしい。これはこれで非日常感にテンションがあがる。

 

近い!そんな近いと思ってなかったけど行ってみたら迫力が段違いで、新鮮なドキドキを味わえました。

座席指定できない場合は、キャパの小さめな劇場選ぶのは手かもしれない。

 

全体に、表情が見えるのでオペラグラスを使わないで良い時間も増えて楽だし、表情見ながら全体像を追えて良い。

オペラグラスで細かい表情まで見える〜〜感動!オペラグラス使っても見える精度に差があると知ったので2,3階席の時は無理せず全体像を楽しむのが良いのかも。次回に活かします。

やはり1度は近くで見たいなと思った。

 

逆に遠い方がより楽しめると思ったのは、

探し出せや目的は、の大勢が踊ったり入り乱れたりする辺り。引きだと高さが出るからか雑踏感や迫力を感じた。

あと会場全体が爆発で光るような光の演出。一階席だとライトだと感じるけど2階3階だと本当にその場が光ったように感じられる。

 

一長一短、必ずしも近いのがいいって訳ではなく、両方見られるといいかもなと知った。

でも毎回違うだろう表情は見たいし!悩ましいですね。

個人的には、キャラ推しでなければ2階席前方とかが良いかもしれない。

 

あとは…この舞台に関して言えば距離に差があるスクリーンに映像が映し出されるので、その映像は、正面席だとズレなく1番綺麗に見えそう。

スクリーンに感じる迫力の違いはシーンによりけり。大蛇丸との戦いや麒麟のキラキラ(とても綺麗)は近くの方が臨場感増して良かったし、森を歩くシーンやスサノオは遠くの方が状況がわかりやすかったような。

 

通路と通路との真ん中あたりだったのでタッチはならなかったものの、ナルト、その隣くらいまで頑張って手伸ばしてくれてた。すげえ。端から5,6番目くらいまではチャンスがあるかも。

その時のナルトがね〜ニコニコしていて可愛かったんですよ。言うなればみんなのアイドル!

 

アイドルといえば、多重影分身の修行のノリノリのシーンが、可愛くて作中でもかなり好きです。

 

あと中盤あたりかな、左端の通路抜けて外へ出ていくイタチを見られたのでラッキーでした。ライトついてないほうガン見してしまいましたよ。暗くてもドア出てもちゃんと歩き方イタチなんだよな……。

 

そして、今まで上手側だったんですが、今回下手だったので見えなかった表情が見えたよ!!!

 

 

内容について

オープニング格好いいなー!ナルトの元気いっぱいなアクション、サスケのしなやかで素早い殺陣。サスケ綺麗だなーーー。

1番前に出てきてくれれば表情はっきり見えるし、中ほどでもそこそこ。オペラグラス通したら後方の暁の顔も肌や服の質感まではっきり見えてた…!

 

ヤマトとナルトのわちゃわちゃが愉快。台詞喋ってるキャラとは別のところで、他のキャラが身振り手振り豊かに喋ってたりしてこれ舞台の楽しさだな〜。

 

「な に か」スクリーンの前で本人もちゃんとカッと目を向いてたヤマト隊長。

 

サイと一緒にサクラに殴られたナルトが、外れた顎を直していたww

こっち見てみろ、というようにサイの顎も診てやはり直してあげるナルト。笑笑


ヤマト、ナルト、サクラ、サイ、でサイが抜けた時にヤマトがナルトと組むと言って、サクラ置いてけぼりじゃん…と感じるんだけど(その後の表情も寂しそうに見える)、九尾抑えるためのツーマンセルなんだなとやっと気づいた。

 

お前がサクラを傷付けたんだとヤマトに言われるナルト。

上手では、あんなことがあった後だけどやる気になった表情だけ見えていたので、気になっていた。やっと見られました…!

凹むと言うよりは、真面目な表情で受け止め、最後にはヤマトに元気づけられている様子だった。

 


カブト、目がまん丸い感じがまんまだな。彼の一歩引いた皮肉げな物言いは、熱い登場人物が多い中、第三者目線の意見は案外こんなものかも、と思わせて良い。

例えば「あんなになってまで目的を追うなんて哀れだね」、そういう感想を多少なりとも持ってしまう人も多いのではないか。

憎まれ役なんだろうが、本編で後に明かされる事情を思うと余計に、ただの煽り役とは思えない。

 


水月可愛い!可愛い顔して飄々としていてそこそこ男性らしい体格で喋り方が小生意気。可愛い!

デイダラ戦でぼろぼろになったサスケを罵倒する香燐と、にやにや見てる水月の図見られた〜!❤蛇仲良しで可愛いですね。


歌うイタチの口元が綺麗。

あと、1度目のナルトとの対峙のところ、厳つい敵役のはずなのに、カラスを舞わせるのに長いコートの裾を持って半身になったり、脚を揃えて背を伸ばし片手を掲げたり、所作が上品な感じで好きです。

 

絵本を持ち続けるサイへの「弟の自分を捨てられないんじゃないの」、後半にも効いてくる気がする。

捨てられない事に気づいたサイはそれを受け入れる方向に動いたけど、サスケは…。

 

サスケが力をいいなりになって手に入れるのは癪って言ってる時の暗い中の兄さん、瞬きが多いな。ゆっくり何回も。

 

2幕。

横を通っていったサクラちゃん、髪がふわふわと揺れていて可愛い。好きになっちゃうのわかる〜。

 

登場時、頬にやった手が青く光ってるナルト。

「ああ、これ?○○マッサージ。サクラちゃんもやる?」雷遁マッサージって言ってたらしいですね。

光っちゃってアドリブしたのかと思ったけど、ナルト青いライト使わないから、これやるためにわざわざ持ってきたのか…!(?)

 

ペインの表情が全然動かない。顔色もない。ああ死体だ……と思った。瞬きも他キャラと比べて少ないんじゃないかな。

 

 

お身体に障りますよ、の時の鬼鮫とイタチのポジション変わってたような。気のせい?こんなにイタチ正面を向いてたっけ?

 

兄弟戦、兄と気づいたように言う弟の「誰だ」の声が震えていた。

その後どんどん息を荒らげていき、復讐のために強くなって、なおも怯えてるように見える。武者震いだよ、って感じというより既に兄に敵わない弟感が強い。

 

兄弟戦はやはり俊敏なアクションが楽しいですね。

イタチの連続後ろ回し蹴りが鮮やか。回る度マントがヒラヒラ舞う。

サスケがイタチに刺した刀使ってぐっと椅子に押し付けるの容赦なくて良いね。

 

月読破られたイタチ、目を押さえて苦しげにうめいてたのに、すっと立ち上がって突然いつものトーンで喋り出すから毎回すげー怖い。

 

 

舞台では、麒麟のシーンが結構長いんですよね。

冷たい声で、雷鳴と共に散れ、と雷を落とすサスケがもう見ていられない。

やめなよ。ねえ今なら間に合うよ。やめなよ………

 

そして落ちる一瞬、空を仰いで両手を大きく広げるイタチ兄さんが見えた。

…………………何も言うまい。

 

 

元気そう、と噂の舞台のイタチは病の描写が少ないらしい(?)確かに血を吐くシーンはなかったかもと注目してたんですが、

麒麟より前に、グっと込み上げた感じで蹲るのが1回。耐えてる、咳き込んではいない(確か)

大蛇丸出てきた後で倒れるシーンが3回。ここ消え入りそうで儚い。

そして2回目は、あれだったんですね、大蛇丸を倒した直後に、意識失うようにしてふっと目を閉じて脱力してる。既に、サスケのために最後のエネルギーを捧げた戦いであるのが伝わってくる。


1度目の許せサスケ、横顔でよく見えないけど横顔が原作のように確かに微笑んで、口を動かしている。一瞬唇横一文字に引き結んだ?

 

 

兄弟デュエット
「許せサスケ、これで最後だ」のイタチ側の表情やっと見ました。

 

最初から最後までずっと泣き顔…というかほんとにぐっしゃぐしゃに歪めた顔しててまじで?????

表情がどんどん深まっていく様に、心臓がいかれるかと思った。今回声は出てたっけ…?記憶が飛んでしまった。

 

手を下ろした後には、幸せそうにも見える顔でふ、と微笑んだ。

 

 

サスケが兄に手を伸ばすシーン。

直前に読んだ感想に、ここも、イタチの表情を見ていてくださいと書かれていた。見ましたよ。

 

驚愕したように、口を大きく開けて奥にすり抜けていった。目は伏し目のまま。

触れちゃいけないと思ったのかな。悲しい……。弟は今度こそ兄さんに届きたいのにね。

舞台兄弟のここらへんの解釈が最高に好きです。

 

「兄さんは泣いてた」見たところ、ここの演技は日によって違うようだ。

前回のように悲しそうに俯くのかと思ったら、悔しそうに口歪めてまんま両親殺しの時にしていたであろう顔……漫画では目元隠れてたのにどうしてか、ああ、あの顔だ、と感じた。すごい。

 

 

 

12/1千秋楽 ライブビューイング

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開催ありがとうございます!

臨場感、会場の一体感、あと視点の自由さという点では現地に適わないけれど、表情が見られたのが良かった!それに演技が1回1回違うので同じものを見る機会は当日しかないと思うと、本当にありがたい。

プロが適切なカメラを選んでくれるので、どこを見るべきかオペラグラスを使うべきか否か、悩むこと無くゆっくり楽しめる。表情も今までになくドアップで見られて新しい発見が沢山あった。

 

 

日替わり部分中心に内容について。

ナルト「一つ言っていい?サクラちゃん、おれのサクラちゃんへの愛は留まることを知らない。」(決めポーズ)→腕鳴らして近づくサクラ、慌てるナルトサササクサ…サイ!

 

 

個人的に今回一番印象に残ったシーン。
イタチの「雨が…やんだな」、ずっと感情を見せない声で喋っていたと思っていたのだけど、「雨が」で、上を見上げて、あれ?と思うくらいわずかにだけど、微笑んでいた。晴れやかな顔にも見えた。

やんだな、の時にはもう、すっといつもの演技に。

こんな表情もしていたのですね…救われた気持ちになりました。

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サスケ戦に向かう時の心境なのだろうか、と思え、ここ思い出しては後半涙腺死んでいた。

 

兄弟戦、いつにも増してすごかったですね〜!

「お前はオレにとっての新たな光だ」迫力に声量が半端じゃなかった!これが千秋楽……っ!

 

この前日にイタチ役の良知真次さん主演の『ドリアングレイの肖像』を見まして、しおらしい美青年から狂気を孕んで悪徳をつくす青年まで一瞬で変化されるような、振れ幅の大きい役がぴったりの役者さんだったのだと知った。

ナルステのイタチもなかなか激しいのですが、ドリアンがドリアンだったので後に見るとイタチが硬派に見える 笑

 

真実の下りで、スクリーンの後ろにいるイタチ(ずっといたんですね!)、どこのセリフだったかな、任務だった、か何かの時に正面を向いていたところから寂しげに目を伏せて顔背けてそのまま横に歩いて行った。


「許せサスケ、これで最後だ」、これ以降の表情も再確認できました。いやしつこいようですが衝撃が強いあまり、帰ってから、幻覚か!?となるんですよ。

 

強く微笑んだ後で(見ようによっては無理に笑おうとしてる風に見える)、もう完全に泣いてる歪めた顔になって、一瞬笑顔になって、また歪めて、最後は笑って…何度か表情を変えていた。

この辺りのサスケビジョン説とても納得させられるんだけど、サスケが手を伸ばした時に、ただよけるのでなく驚愕したような表情をするシーンを思うと、いや、イタチの本当の内面…?と思わなくもない。サスケはイタチが怯える(?)とは想像できなさそうだから。

 

兄さんは泣いてた、今回は眉を寄せて目も口もぎゅっと閉じて俯いた泣き顔。直前笑って顔を上げた時に一瞬潤んだ目が見えた。

ここねぇ…………翌日じわじわ心にきました。初演の兄弟デュエットのシーンで大層衝撃を受け切なさを引きずったのですが、その時の演技と近いんだわ…。

激しい感情も良いけれどこの抑えた静かな演技から伝わってくる悲しみが、とても刺さる。これも、見られてよかった。

 

余談だけど初演の感情や震えを押し殺して強く噛み締めるような「許せサスケ」の言い方もとてもらしくて好きです。

今回同様手は震えてるんですけどね。アア涙

 

同様、ナルトとの問答のシーンも全体的に抑えめだったかも(?)

「木の葉を襲ってきたら」も泣くの堪えるような顔して喋ってはいるけど、今までほど声は震えていない。大事な用が…辺りも優しげないつもの声で微かに微笑む感じ。

 

今回は倒れるシーンも最後に燃え尽くすように力強くて…膝をつくのに留まったり、倒れたまま踏ん張るように地を掴んでサスケを凝視したり…原作を感じさせた。儚いのも美しかったけれどこれもまた好きです。

 

 

対してサスケは回を重ねる事にどんどん感情が激しく強くなっていっている様子。圧巻の演技。

そのせいか真相判明前から、割と途中途中感情が昂ったように辛そうに見えることがあってはらはらした。

「嘘だ!」の声を裏返し全身で叫ぶような感情の入り方がすごい。すごい…。涙を誘われる。
サスケが過去の回想入った辺りからずっと声上げて嗚咽しながら泣いてるのが辛かった…。声上げて泣いてたんだねここ……。

その後の歌も涙であまり歌えていないのがまた泣かせる…。

 

そして千秋楽でも、やはり兄への手が届く奇跡は起こりませんでしたね……。

たぶん兄弟に注目すれば最も救いのない、あそこが話の切れ目なのもあって、サスケがひたすら可哀想と感じてしまう。

 

サスケを演じる佐藤流司さん、憑依型の役者さんらしいと噂に聞いたけれど納得してしまう。ナルステでこの方の演技のファンになりましたね。

他の役をどのように演じられているのか、知りたくなりました。

 

蹲ったところから、我々は蛇を脱した、とだんと地を踏みしめ立つサスケ。

いつも以上に低く激しい怒りに震えた声でした。

 

 

兄弟のことばかり書いてきましたが、今回、ナルトの演技がとても良かった。

少年らしく純粋で熱く、無邪気さが可愛く、切実そうで諦めないど根性を持っていて、まさにナルトに見えた。

表情や大事なシーンをしっかり見られたから気づけたのか、はたまた千秋楽でさらに進化されたのか。両方かな。

ナルトとサスケのデュエット、綺麗な男が通る良い声でああしてあのシーンを奏でているのえもいね。すごく綺麗。

 

 

それからダンスが良い。目に楽しく美しく、個性的で格好いい。大勢のシーンでは更に華やか。

 

印象に残るシーンは曲のあるところが多かったですね!2.5次元ミュージカル(要素のある作品)は初だったのだけど、ライブスペクタクルナルトが、歌のある作品で良かったな〜。

数日経っても歌が頭をぐるぐるしています笑。

 

 

個人的に好きなシーン

  • 兄弟戦、兄弟デュエット(美しい熱い)
  • イタチとナルト(目が離せなかった)
  • 綱手様の歌(頭に残る美しさ 歌詞も良い)
  • サイが絵本を仕上げるくだり(毎回泣いた)
  • 「化物同士の戦いじゃないか」(戦闘の迫力とカブトの皮肉良〜!)
  • 「力づくで聞き出すのね ま できればだけど」(圧倒的歌唱力 強者感)
  • 目的は・探し出せ(格好いいとエモーショナルの暴力)
  • 蛇登場(個性!曲良い!テンポ良い!水月の愛嬌、香燐のスケバンみ(笑)、重吾の危険さのアツさ)
  • 「お前はオレの気まぐれで命を落とすんだぜ」(ライバル熱い)
  • ナルトの多重影分身(可愛い!)
  • ナルトのソロ(綺麗、切ない)
  • ナルトとサスケ「安心したんだ オレも独りだったから」「何がわかる…失うことの胸の痛み苦しみを」(あの下りが詰まってる…盛り上がりますよね)
  • 「オレの夢は未来なんかにない」(格好良くなおかつ悲劇的 サスケらしい)
  • 「我らは蛇を脱した」(言わずもがな)

……まだまだたくさん!

 

最高でした。BD予約しました。happy。

 

 

(関係者様に届いて欲しい)

 

全体に言えることは、目が足りない!!!!笑

全体像が格好いいのに、舞台上にいる全員、それぞれの演技が表情まで繊細で良くて良くて…表情を知るたび、感動もどんどん深まる。

 

読んでくださった方は、この某さんに固定カメラになってしまった感想文見てお察しかと思うのですが、二人でも追いきれないのですよ……。

 

どうか、全景映像をBD,DVDに入れてくださらないでしょうか。お願いします。

贅沢を言うなら、キャラクターごとの切り替えカメラが欲しいです()むしろ少しずつ全公演収してほし…

これは好き勝手言い過ぎですが、素敵だった表情や全体像が、どうかまたDVDで見られますように。

 

 

 

総括のようになってしまいましたが、

最後に千秋楽のカーテンコールのメモを。

カーテンコールは3回。これは今まで通り。

 

登場時軽く頭下げるだけのペイン。悪役らしくて良い!

皆が微笑んで礼するとこ、たぶん1人だけ?口パクでありがとうございます言ってるイタチ。

 

キャストコメント

トビは初っ端からトビのテンション。笑 沸く会場。「これで喋ります」「102回デイダラ先輩の爆死を見てきた訳ですが」「これからも見ていきます」「次はデイダラ先輩」

 

香燐「サスケをよろしくお願いします」

 

干柿鬼鮫役の干柿鬼鮫です」の言葉通り、終始鬼鮫の口調だった鬼鮫。謎かけやってくれるとは笑

 

イタチ  喋り出すかなと拍手がパラパラになった頃、「鳴り止まない拍手」「黄色い声援」笑笑

そして「緩んだでしょ?これが狙いです」、と。天然かと思ったら策士だ!笑

 

サスケ「映画館を回って千鳥流しの時席に微弱な電流が流れるようお願いしてきました」

それから、今回鷹になったので、できるだけ早いうちに鷹も演じたい、といったことを言ってくださって嬉しかった〜

ぜひ見たい。

兄弟はじめ、このキャストさんたちの演じるNARUTOが素敵だったのでぜひ、同じキャストで続編を見られますように。

あの真実のシーンを演じられた兄弟で、心の通じる穢土転生のシーンが見たい。

あの可愛いトビが、どう、あの修羅を演じられるのかが見たい。

いつか観られることを、楽しみにしております。

 

 

 

 

初演。演技やセリフ、演出がちょくちょく変わっているので再演のDVDが出たら見比べたいですね。

 

前作。ナルトもサスケも幼い…!

舞台でうちは兄弟気になった方、後生だから43巻と61巻と62巻を読んでくれ。

間も読むと怒りに濡れたサスケの行く末が見られます。予想するよりとんでもないです。見て……。