stormy97’s diary

あわよくば人に勧めたい、作品の紹介と感想

DEEP WATER 感想 2015

清水玲子さんの完全新作と聞いて、DEEPWATERを読みました。
買うか迷ってたけど、やっぱ買って大正解でしたねー☺️

この凄さをなんて表現しようか…。面白い長編小説を読み終わった後のようなこの感じは、「ものすごい読み応え」ですね。
それなのにぐいぐい読ませられる。はー、やばい。
清水さんの描くミステリーをいつまでも追いかけていこうと決めました!

 


 

 

【以下ネタバレ感想】

今回はSFではないミステリーなので、今までに読んだ清水玲子作品より現実より…な気がする。
(キーパーソンの女子2人はともかく)感情移入もしやすいというか。

熱くて刑事っぽい刑事さんとかも登場しましたね 笑
地味ーに嫌なやつの描き方も秀逸。。笑
こういうやつ、すごく実際にいそうだなって思いました。

動物園の飼育員さんが1番真っ当そうだったかな‥可哀想‥

 

主人公は高比良という刑事。
どうやら薪さん(同作者の秘密の主人公)より常識人らしく、普通に周りに合わせたり平和に会話したりしていて、周りもほとんどの人が優しくて‥なんかね‥‥安心して読めました!すごく!!笑
彼のある特徴には共感させられたりした。
髪のばす前の方が似合ってる
彼の容姿は聡に似てる?ような‥

 

 

そして、カバーデザイン、扉絵などがすごく凝っていてきれいでした。
題名は光る文字が浮かびあがって見えたり、周りには水が滲んでるように見えたり。(水彩よりくっきり見えたからポスカかな‥?)
秘密の時はシンプルで硬派な感じでカッコ良かったけど、こういうのも好きだ(^-^)♪

表紙は中身と関係なさげかなって思っていたのですが、オフィーリアを意識しているとか(?) らしいです。作中にもありましたしね。なるほどー

 

・かけ合いとか雰囲気とかかちょっと今時風になってるような。

・純粋な良い子な2人からの対比がなんだかショック
・精神状態普通なわけないよなぁ
・茅香に救いはあったのか


数ページ読んだ瞬間、作品世界にひきこまれて、気づいたら読みおわっていました。余韻がすごい。終盤にかけ、よりのめりこまされた。
彼女の作品は言葉選びが秀逸で、切なさが残りますね。

こういうところも、やっぱ清水さんの漫画好きだなー。
作中で語られる事は、あくまで一個人の目線であって、はっきり善悪の線引きしない所とかも。

 

テーマについては、少年法だ宗教だとかなり価値観も別れるし真偽なんて難しすぎるから意見はあれだけど…昔東野圭吾の手紙で読書感想文を書くっていう暴挙をやらかしたけど、今は当事者だとかよほど思い入れがない限り、客観的な意見は言わない方がいいかなとも思う。

 

 

最近変わり者警察の話ばっか読んでるなーって気づきました 笑
そのうちSTの感想も書きます。