stormy97’s diary

あわよくば人に勧めたい、作品の紹介と感想

ドラマ ウロボロス 感想 2015

ウロボロス-警察ヲ裁クハ我ニアリ-、面白いですね。

 

以下、ドラマ版のネタバレ感想。

久々に、かなり引きずってるのでぐだぐだ語ります。

 

ドラマ版も、毎週テレビに噛り付いて見てました。漫画版とも違ったあの雰囲気が好きで好きで。というか、本当設定から展開から終わりから、何から何まで好みでした。
それに、公式さんのする事が端から端まで心がこもっていて素敵でした。

 

…こう言ってはいますが、実は今まで最終回は納得いっていなかったんですよね。

何が納得いかないって

だって目的も果たせず?犯人は生きていて?素人の手で?更には後追い自殺?2人とも⁇
どうしようもないバッドエンドじゃないか!って思って。


少女漫画じゃないんだから、2人とも成人男性なんだから、センチに綺麗に死ぬなよ、復讐でもなんでも果たして強く生きろよ!!泣
感情移入しすぎてあまりの辛さに死にたくなったぐらいです 笑

 

しかし、評判は良いようで、その話を聞くうちに伏線も感情の動きも納得がいくようにできている事に気がつきました。
バッドエンドに思えたのは、思うに漫画版の先入観からだったみたいです。

 

漫画版との復讐の扱いの違い/ドラマでは"子供"である二人。

漫画版では、復讐は過去を背負った2人が、生きていく中でやり遂げるべき目的。
なんていうか、生き急いでいるけれどちゃんと今を生きている気がします。キャバ嬢にデレたり、周囲の人と自然に関わったり。

 

逆にドラマは、子供のまま過去に捉われて、復讐が生きる目的になってしまって、死に急いでるように見えました。
運命共同体であるお互い以外には一線をひいている感じ。公式Twitterの「迷子だった二匹の龍がようやく家に帰れた」って文からもそんな感じがしました。
そのせいか、彼らが子どもみたいに見える所があって、これがまた切ない。

 

竜哉はクールだし、(タッちゃんのくせに)強いし、年齢も+5歳になっていたこともあり(事件が15年前→20年前という表記の違いから)、思ってたけど、逆にドラマ版の方が心は繊細な印象。

同様に、相手をかけがえなく思っていながらもイラつく理由もドラマなら言葉のまま、漫画だと純粋に今イクオを失うのが怖いのだろうなぁと…。


テーマも、「警察サスペンス」から「愛を描くこと」になっていましたね。

 

そう思うと、囚われていた復讐から解放されて大好きな先生の元に帰れたのだから、確かにメリーバッドエンドだ。


やっぱり日比野さんは可哀想だけど、、無音の慟哭が辛かった…
あそこの蝶野さんは何て言っていたのでしょうか。
ここといい、まほろばでオムライスを食べる所といい、あげていったらキリがないのですが、演出がすごく良かったです。

 

その他いろいろ

背中こつんと2丁拳銃はめちゃくちゃ燃えました!

ビジュアルも再現度高かったですよね。
特に綾野剛さんの那智さん!まんまだ!って思いました 笑
主役2人も読む前にビジュアルを知っていい感じだな〜と。
あと幼少イクオ&竜哉が大人verとすごく似てて可愛いかったです。

 

9話で明かされたあの親子関係は驚いた。

副題が「この愛こそ、正義。」になっていましたね。この題が持っていた意味を知って倍切なくなりました…深い。

 

公式さんが心がこもっていると前述しましたが、終わりも潔く、終了後公式ツイッターフェイスブックもすっぱり消してしまわれて、続編もおそらくないだろうっていう終わり方なのでやっぱ寂しい…>_<…
漫画の2人は強く生きてくれる事を祈りつつ20巻を待とうと思います。こっちのが生命力ありそう笑

 

 

余談ですが、考えれば考えるほど、好きな作品を思い出す要素もたくさんあって色んな意味で楽しかったです。
展開から、後味から輝夜姫を、人間関係から6を、それから小栗さん繋がりでサードなんかも。彼も手の届かない相手を生涯想っていたな…。