『ホテルコパン』
ホテルコパン
一貫して、「生きていれば一つぐらい良いことある」が主題なんだろうなという作品。
ホテルに集った訳ありの人々による群像劇という部分と、主演のシリアスな役どころに惹かれて鑑賞。
主演の市原隼人さんは、体育会系の役が多かったようだけど、カラマーゾフでの繊細で鬱屈とした役がとても良かったので、そういったのをまた観たかった。
被災地の映像は何を表してる?
飽きずに観れたが、予想より人々の沈み方がどぎつく見ていてあまり気持ちよくはないので、一回観れば十分かな。
市原さんも、彼のこういった演技が観たくて観た私はかなり満足だけれど、そうでない人には過剰かも。
母親の仕打ちは、真相を知っていたのにそこまでするか?という違和感。さすがに先生可哀想すぎるだろ。
事態の好転の仕方も、それまでの鬱屈した様子に対して軽いような…。
ただこの辺りは、他の方の「台詞回しや作りが舞台っぽい」という感想を見て腑に落ちた。
鬱屈感、市原さんの役所、舞台のような大仰さの3点から、ドラマカラマーゾフの兄弟が好きならきっと楽しめるよ。
逆もしかり。こういった市原さんが好きなら、本編中ずっとそんな姿が見られるので全力でおススメします。
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