stormy97’s diary

あわよくば人に勧めたい、作品の紹介と感想

ROAD TO NINJA-NARUTO THE MOVIE- 感想

ROAD TO NINJA-NARUTO THE MOVIE-

チャラいサスケが出てくるようなパラレルワールドが描かれるらしい、という前情報のみで視聴。

 

木の葉ほぼオールキャラ

暁も登場

公式で描かれるパラレルワールド!本編とギャップだらけなif世界のキャラクターたち!死んだはずの人も出てくる!

とファンには美味しい映画でした。

 

あとは主観だけど

ナルトとオビトの類似性、個人を取るべきか世界を取るべきか、作りものの幸福をどう受け止めるかなど、気になっていたテーマにも触れられていて、とても良かった。

 

 

【以下ネタバレ】

初っ端から暁が出てきてぶっ飛びました。時間軸はいつ頃なんだろう?"暁は本来死んだはず"らしいから、ペイン戦の後ではあるようです。

暁好きなので死んだはずの暁がって言われるのしんどいぞ……

 

序盤、両親を鬱陶しがるサクラ。うわ〜サクラちゃん16歳らしい!!

孤独を感じて不機嫌になるナルトもそうだ。

プロとして生きているので大人に見えていた彼らの年相応な姿が見られて、そうか、世界をかけていたけど16歳なんだよな…としみじみとした。

 

序盤の暁はゼツが化けた姿と判明。穢土転生といい、死人を兵器として利用する時にその容姿まで再現する神経どうなってるの…💢💢

 

 

その後仮面の男に飛ばされてナルトとサクラがやってくる"限定月読"の世界。

これがパラレルワールド的で、個性が真逆に変わった人々が出てくる。面白いです。

スケバンヒナタちゃんかっわいいな。

猫好きキバも予想外にチャーミング 笑

 

そして、ここではミナトとクシナが生きている

「偽物の世界」でナルトに両親がいる環境を与えるのは残酷だなと思ったよ、、ケーキを前に嬉しそうに声を上げて笑っているナルトが幸福そうでメンタルを削られる〜〜そういうことするよなNARUTO😭!


限月読の試作…つまり個々人の理想の世界だと聞いて納得。鏡像のような世界が所々現実世界と違うことについての説明で、小石を投げ込んだ水面という例えは面白いね。

今回はナルトとサクラにとっての理想の世界だったけれど、他の人々にとっての月読世界もそれぞれ見てみたくなりました。

 

この世界には敵、仮面の男として黒ナルトがでてくる。

彼を見ると、やっぱりオビトはナルトがなったかもしれない未来の一つだったんだなと思う。

あとは彼の容姿はナルトなのだけど、髪のためか時々サスケにも見えたり。

両親もいるこの世界で、この人はどうしてこうなったのだろう?

黒ナルトはナルトに憎悪を向けるんだけど、「自分と同じであり正反対な存在を、いることが耐えられないから消す」って感情は凜→静のものと同じだ…。

「九尾はこの世の中で最も巨大な憎悪を持つ存在。それが二つ向き合えば命を削り合うのも当然。」とも出てきて思うところがあったよね。

 

そして終盤。
暁が味方で戦ってくれるところが見られるとは〜!!どのメンバーが映っても胸熱。これぞサービスシーン。

護衛集団暁か…。
暁はまさしく敵としては厄介だが、味方であればこれほど頼もしい相手はいないって存在ですね。
みんなイフ世界の住人なんだけど角都は変わらず金なんですね!大好きだわ

護衛してるイタチはただひたすらにイケメンですありがとうございました
全員木の葉の忍になってるのかと思いきや額当ては各里のマークに横一文字と今までのままでしたね。この世界では兄さんも里側で働いてるのか。サスケが里も出ず健やかに(?)チャラ男に育つわけだ…。そう思うと彼の行動はかなり兄さんに影響受けてるよねすごいな。あとこの世界だと一族抹殺はどうなっているのだろうか。

 

 

PVを見るに映画のテーマは、

守るべきは愛か世界か」なのかな。

やめろその術は俺に効く…‼︎

 

これは家族と忍としての生き方どちらをとるかっていうミナトとクシナにかかっていたと思う。

現代に生きる自分にとって、if世界の彼らの「子供が何より大事だから、危ない事はできない、他人のために命をかけるわけにはいかない」という主張はすごくあたり前だ。

本編を見ていても、各登場人物に身近なもの(愛や家族)をとってくれと何度願ったことか……なので正直、愛を取ることが作中で否定されるのは怖かった。

作品としては、世界を取ることの方が肯定されることはわかる。だって忍の話だから。

 

この問いに主人公が出した答えはというと

彼は元の世界に生きてきたナルトとして、現実で死んでいった人たち、今の自分を作ってくれた人たちを尊重する形で、世界を選んだんですよね。

愛を取るのを間違いとはせず、比べて優劣つけるわけでもなく、それでもテーマも崩すことなく、世界を選んだ。格好いい主人公だなと思います。